発達障害の子供の日常生活で支障がでること-我が家での接し方、対応法

 

発達障害の子供との日常生活は、一筋縄ではいかないことが多いです。

ただし、その子の特徴を見つけてしまえば、どう対処していけばいいのかは分かるので、大きな支障が出ることはあまりありません。

我が家は子ども3人のうち、2人が発達障害診断済み(長女が自閉症スペクトラム、長男は自閉症スペクトラムとADHD)で、下の子は発達障害の疑いがあります。

我が家での接し方や対応法についてご紹介します。

最近診断を受けて接し方がわからない人は、参考にしてみてくださいね。

 
  

自閉症スペクトラム(ASD)の子供の特徴と接し方

自閉症スペクトラム(ASD)の子はコミュニケーションや人間関係が苦手で、物事に強いこだわりを示すと言われています。

子供と接する時に気を付けているポイントをまとめました。

同じASDという診断でも、子供によって反応は様々だと思います。

あくまでも我が家の場合ということでお願いします^^

 

相手の気持ちを察することが苦手

発達障害ではない人にも、いわゆる「空気の読めない」人はいますよね。

うちの子も、相手の気持ちを言動や表情から察することは苦手です。

なので、兄弟や親との衝突があります。

こういう言い方をすると、相手は誤解をするよっていうことは毎回伝えています。

1回言っただけでは伝わらない、応用が利かないということが多いので繰り返し伝えることが大切。

 

表情だけでは理解できない

子供が何か悪いことをした時、親の表情を見ただけで「ヤバい・・・」って悟る・・・というようなことは出来ません。

毎回、「嬉しいよ」「悲しいよ」「嫌な気持になった」などと言葉で具体的に伝えないと、子供は親がどう思っているのかを理解できません。

察してもらうことはムリ、具体的に伝えてあげてください。

 

指示する時も具体的に

もちろん、子供に何かをさせようと指示を出す時も、曖昧な言い方はせずにはっきり伝えます。

お料理のお手伝いが好きな子なのでよく手伝ってもらうのですが、「適当に分けてね」「綺麗に盛ってね」なんていうのはダメ。

「餃子は何個ずつだよ」とか、実際に盛りつけの例を見せて「これぐらい」「こうやってね」って伝えます。

視覚優位なので、お手本を見せたらわかりやすいようです。

お部屋の片づけとかも、「ちゃんとして」とか「きれいにしようね」では通じません。

「おもちゃ箱におもちゃを入れようね」と、具体的に何をどうすればいいのかを伝えると理解してくれます。

 

予期せぬことにパニック

うちの子は先々の予定が分かっている安心しますが、急な予定変更には弱いです。

Aをするハズだったのに急にBになったっていうになったっていうのもそうですが、次の行動が分かっていないとパニックになってしまうんですね。

例えば買い物に出かける時は

「まずお姉ちゃんの服を買います。次にお兄ちゃんの靴を買います。そうしたら今度は〇〇君のパジャマを買います。そしてフードコートに行ってご飯を食べます。その後はゲームコーナーに行きます。最後に地下の食品売り場で買い物をして帰ります。」

というように一つ一つ伝えます。

学校や幼稚園のある日も、事前にその日の予定に目を通しておいて「今日は〇〇があるよ、給食では〇〇が出るよ」って伝えておくと安心できるようです。

 

褒めて伸ばす

娘の場合、否定的な言い方や大声で叱ると、卑屈になったり泣いて悔しがります。

なのでとにかく出来たことを褒めて、また頑張れるようにします。

でも大袈裟に褒めると、それはそれで嫌がるので(笑)さりげなく褒めてます。

 

泣いている時は落ち着いてから

自分でちょっとした料理を作ることが楽しい娘ですが、うまくいかなくて泣いてしまうことも。

泣いている時にアドバイスをしても効果がないので、娘の気持ちが落ち着いてから「こうしたらいいんじゃない?」と一緒に考えています。

その時も抽象的な表現は避けて、具体的に伝えたり、見本を見せてあげたり!

 

お遊戯の嫌いな次男

我が家は長女と長男が発達障害の診断を受けています。

末っ子の次男はまだ診断を受けていませんが、発達障害の疑いがあります。

そして自閉症スペクトラムの特性が出ているように見受けられるので、ここに書いておきます。

次男は幼稚園での運動会のダンスが嫌い、発表会のお遊戯も嫌いです。

お姉ちゃんの長女も動きはぎこちなかったんですが、次男の場合は直立不動です^^;

ただし幼稚園には2歳から入れていて、やりたくないことは周囲がどんなに工夫してもやらないということは先生方も理解してくださってます。

次男のそういう特性は個性として受け止めていただき、運動会や発表会はお遊戯以外でできることをサポートしてもらいました。

 

ADHD(注意欠陥・多動性障害)の子供の特徴と接し方

忘れ物

長男は4月から小学3年生になりますが、学校の用意の確認は一緒にしています。

長男の学校は週毎に時間割を渡されるので、金曜日に翌週の時間割をもらったら必ず持ち物チェックを一緒にします。

学校帰りに忘れがちなのが、体操服袋と給食袋を持って帰ってくること。

忘れたら取りに行ってもらいます。

しかし習い事の日はバタバタなので、できずに忘れることも・・・。

夏の暑い時期などは体操服を持って帰ってくるのを忘れてしまうと、汗臭くなってしまいますよね。

そのまま次の日も使わせるのはちょっと可哀そうなので、予備の体操服を持たせています。

また給食にマイお箸を持っていく学校ですが、これもよく持って帰ってくることを忘れます。

これも常に給食袋の中に、予備の割りばしを持たせておくようにしていました。

 

おもちゃの出しっぱなしを防ぐ

好奇心旺盛で不注意の多い長男と一緒に遊ぶ次男。

整理整頓が苦手なのに出すだけ出しがち。

出すのは子ども部屋だけにすることを約束してます。

おもちゃの棚に片づけるものの絵を描いて、そこに片づけてもらうようにします。

お片付けは、晩ごはんの前にタイマーを使って「片付けタイム」を作るのが我が家のやり方です。

 

宿題に集中できない時

長男は集中モードに入らないと、宿題がとにかく進みません。

先生に休み時間も宿題ができるようにお願いしたり、音読の宿題はまとめてできてもいいようになど配慮してもらっています。

日記は週末に何が書けるか考えて一気に書けるように。

丁寧にしっかりやらせないとっていうのは長男には合わないので、集中したら一気に済ませてしまうように心掛けてます。

先生には宿題をするペースがまちまちになってしまうことは、ご理解いただいています。

 

発達障害の子供の日常生活で支障がでること-我が家での接し方、対応法-さいごに

一口に発達障害と言っても子どもごとに特性も違うし、強く出るところも違います。

個性だと思って接しています。

発達障害児は接し方に工夫がいりますが、慣れたらそれが日常になります。

子どもにとってどうしたら助かるのかを考えて、親子で工夫してみてくださいね。

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