個人事業主が確定申告で青色申告をする場合、アマゾンアソシエイトの売上はどう処理するかご存知ですか?
仕訳を切る時の日付や勘定科目はどうするのが一般的?
さらに一か月の売上が一定額を上回ると、勝手に源泉徴収が行われます。
その時はどう仕訳する?
具体例と一緒に詳しくご紹介します(^▽^)/
個人事業主の確定申告アマゾンの売上仕訳方法は?
アフィリエイトをやってるとAmazonアソシエイトもやってるって人は多いですよね。
今回はAmazonアソシエイトで、報酬の受け取りを銀行振り込みにしている青色申告の個人事業主のケースで説明していきます。
Amazonって報酬をAmazonギフト券で受け取ることも可能ですよね。
ただこの場合、経理というか会計的には現金とは違った仕訳になるんです。。
ギフト券の場合は、こちらの楽天ポイントの処理方法の記事が参考になりますよ^^
楽天ポイントをAmazonギフト券と置き換えてみてください。
おススメ! 楽天アフィリエイトのポイントってどう仕訳する?確定申告(青色)はこれでバッチリ!
まずはAmazonアソシエイトの売上確定日と入金日を確認しましょう。
売上計上のタイミングには複数パターンありますが、私はアフィリエイトに関しては売り上げが確定した日を売上計上日としています。
売上が確定した日っていうのは、ユーザーが購入してアフィリ報酬が入ったものの、その後にキャンセルや交換などが発生して「なかったことにされる報酬」なども全て反映されて確定された日ってことですね。
Amazonは月末のポイントがほぼそのまま確定額となりますが、楽天アフィリなんかは下手すると半額くらいに目減りしますよね( `ー´)ノ
ということで、Amazonは対象売上月の60日後くらいに報酬が確定し、その月の20日前後に入金されます。
Amazonアソシエイトの管理画面にログインして、アカウントの管理⇒支払履歴と進んでみてください。
こんな画面になってますよね。
この画像の一番上の行を見てみましょう。
これは、12月4日に2017年10月分の売上(紹介料)が確定したということ。
横の「金額」の欄の数字が売上額です。
右端の「紹介料」はそれまでに繰り越されてきた未払い分も含めた残高です。
仕訳で必要なのは「金額」の欄の数字ですよー。
では実際に帳簿に仕訳を書いていきますね。
Amazonの場合、1回の振り込みに付き毎回300円の振込手数料が取られていますので、そこも注意ポイントです。
この場合の仕訳は、
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
3/1 | 売掛金 100,000 | 売上高 100,000 | Amazonアソシエイト確定(2017/1分売上) |
3/21 | 普通預金 99,700 | 売掛金 99,700 | Amazonアソシエイト3/1確定分 |
3/21 | 支払手数料 300 | 売掛金 300 | 振込手数料(Amazonアソシエイト3/1確定分) |
と、なります。
3/1に1月分の売上報酬10万円を計上、売掛金として処理。
その後3/21に銀行に振り込みがあったけど、300円は振込手数料として差っ引かれたので残りの99,700円が入金されたってことですね。
摘要欄はメモ用なので、後で税務署に何か聞かれた時に答えられれば何て書いても大丈夫ですよ。
自分用の覚書として、上手に使ってくださいね^^
個人事業主の確定申告アマゾンから所得税が源泉徴収されてるケースがある
さて、アマゾンでばりばり稼いでいる方の場合、たまに売り上げから所得税が源泉徴収されているのに気付きませんか?
管理画面の支払履歴に「Tax Withholding」という行があれば、それです。
ややこしい話になってしまうので、ざっくりと簡単に説明しますね。
1か月の報酬が12万円を超える場合、報酬額から12万円を引いた残りの金額に10.21%を掛けて源泉徴収をすることっていう、国税庁からの指令があります。
正確にはもう少し複雑なんですが、アマゾンアソシエイトの場合は、こんな感じの理解で大丈夫です。
10.21%というのは、10%が所得税、0.21%が復興特別所得税の税率です。
公的な建前としては、「確定申告をいちいちするのは面倒だから(サラリーマンは年末調整がある)、毎月の支払いの時に徴収して手続きを簡略化しておきますね」っていうことでしょう。
でも本音は「確定申告をしない不届き者がいるから、本人に報酬を渡す前に納税させておこう」であり、
もっと穿った見方をすれば「源泉徴収していれば面倒で確定申告をしない人も多い。そうなると多く納税した分は返金(還付)しなくてよくなるかも( ´艸`)」なのかもしれません。
※私の勝手な個人的見解です(笑)
理由はどうあれ、12万円を超える報酬となった場合は源泉徴収されるってことですね。
たとえば20万円の売上があったら、20万-12万=8万で、8万円に10.21%の税率がかかります。
じゃないと二重で課税されることになりますよー(;´Д`)
個人事業主の確定申告アマゾンから源泉徴収されてる場合の仕訳方法は?
では最後に、源泉徴収された場合の仕訳方法について。
12万以上なので源泉所得税がかかりますね。
(20万-12万)×10.21%=8,168円が源泉徴収される所得税です。
そして入金額が191,532円、銀行の振込手数料が300円ですね。
日付 | 借方 | 貸方 | 摘要 |
3/1 | 売掛金 200,000 | 売上高 200,000 | Amazonアソシエイト確定(2017/1分売上) |
3/21 | 普通預金 191,532 | 売掛金 191,532 | Amazonアソシエイト3/1確定分 |
3/21 | 支払手数料 300 | 売掛金 300 | 振込手数料(Amazonアソシエイト3/1確定分) | 3/21 | 事業主貸 8,168 | 売掛金 8,168 | 源泉徴収分(Amazonアソシエイト3/1確定分) |
これが仕訳の方法です。
源泉徴収のところが「事業主貸」になっているのに気付きましたか?
所得税は事業ではなくて個人にかかる税金なので、経費することはできません。
個人に変わって事業所が払った(事業の売上から相殺された)ということなので、お金を事業主に貸した、事業主貸として処理っていう流れですね。
個人事業主の確定申告アマゾンの売上仕訳方法は?源泉徴収されてる場合は?-まとめ
これはあくまでも、私がしている仕訳方法です。
仕訳の仕方というかどの勘定科目を使うかはケースごとに違ってきますし、計上する日も私とは違うやり方でやっている人もいます。
一度決めたマイルールを変えることは避けないといけないので、自分のケースに当てはめて考えることを忘れないでくださいね^^
そのうえでこの記事がお役に立てれば幸いです(*´▽`*)