お賽銭に縁起がいい金額やダメな金額はある?作法やマナーについても

皆さんは神社やお寺でお賽銭を投げるとき金額はいくらにしていますか?一緒に参拝や初詣に来た人にお賽銭いくらにする?なんて会話はもはや毎年の定例行事みたいになっていますよね。そこでこの記事ではお賽銭の金額はいくらがいいのかを紹介すると共に、お賽銭を投げるときの作法やマネーについても解説しています。果たしてお賽銭はギャグアニメのように沢山入れるほうが良いのか気になる人はぜひご覧になってください。

お賽銭の適切な金額とは

お賽銭に適切な金額は存在しません。お賽銭とは元々神様に豊作や安全を祈願するためにお供え物として浸透した風習なので、金額は関係ありません。また、出雲大社の公式サイトでも、明確に金額は関係ないと発表しています。また、言葉の語呂合わせで縁起の良い金額があると思っている人もいるようですが、これについても出雲大社ではお賽銭で縁起のいい金額は無いと明確に否定しています。ただ、忘れてはいけないのが神様にお願いをしているので、どんな金額でも感謝する気持ちを忘れてはいけません。

縁起の良い金額の発祥はどこからなのか考察してみた

実はお賽銭の縁起がいい額にあるような言葉の語呂合わせは、日本だけに限らず海外にも存在します。しかし、厳密にはどこで発祥したのかは判明していません。ただし、日本に伝わった仏教や神道には5が縁起の良い数字として伝わっていないので、恐らく日本のローカルな文化として5円=ご縁という語呂合わせが誕生したものと思われます。ちなみに海外では、1955年頃にポーランドの数学者スタニスワフ・ウラムによって提案された幸運数という考え方が存在する上に、西洋では3と7が縁起の良い数字とされています。それでもやはり、どうせなら縁起の良い言葉が連想できる金額でお賽銭したいでしょうし、神様へ感謝する気持ちがあれば金額はいくらでも問題ないでしょう。

お賽銭を投げるときの作法やマナーとは

もしお寺でお賽銭を投げるときは、必ず静かにお賽銭箱にお金を投げるようにしてください。お寺では亡くなった人も神様と同じ存在として崇めているため、お賽銭を力強く投げるのは避けたほうがいいでしょう。一方神社でお賽銭を投げるときは、周囲の物や人に被害が及ばない強さであればどんな強さでも問題ありません。ただし、お寺でも神社でもお正月になると利用者が増えるため、お願い事は短時間で済ませて次の人にすぐ譲ってあげましょう。

神社でお賽銭を投げるときに知っておくと良いこと

神社ではお賽銭を投げる前に、必ず二礼二拍手一礼をするのが作法とされています。これはお辞儀を2回してから2回拍手し、最後に1回お辞儀をするという意味で、日本国内の神社で最も多く浸透している作法です。二礼二拍手一礼は明治時代に制定された神社祭式行事作法の影響とされており、以下の手順を踏んで参拝していました。

  • 再拝
  • 二拍手
  • 押し合せ
  • 祝詞奏上
  • 押し合せ
  • 二拍手
  • 再拝

しかし、今みるとこの参拝手順は多いですよね。そこで簡略化されたものが考案され、現代に伝わったとされています。

お寺でお賽銭を投げるときの豆知識

お寺でお賽銭を投げるときに縁起のいい金額は存在しませんが、お賽銭を投げる行為は穢れを払うという意味が込められています。また、仏教が発祥した地では祈願や祈祷は元々行われておらず、人々の生活を救うという目的から祈祷や祈願するような風習が生まれたとされています。そのため、はるか昔ではお金ではなく食料や飲み物をお賽銭代わりにお供えしていたことがあるようです。現代ではお金以外のものをお賽銭として投げることは少なくなっているようですが、姿勢を正してお賽銭を静かに入れる作法は現代でも伝わっているので、必ず守りましょう。

まとめ

お賽銭に縁起がいい金額は存在しませんが、お寺と神社のお賽銭では作法が大きく違います。特にお寺は静かにお賽銭を入れるのが重要な作法とされているので、必ず守ったほうがいいでしょう。また、神社では明治発祥と言われている二礼二拍手一礼をするのが良いとされていますが、中には順序を間違えて覚えている人もいるようなので、この記事で改めて確認してから参拝することをおすすめします。