赤ちゃんやお年寄り、妊婦さんがいる家庭なんかでは全員受けるなんてよく聞くけど、うちは夫婦2人とも若くて健康だし必要ある?
会社で受けるように言われたけど、副作用が出ることもあるって言うし、受けてもインフルにかかったって人もいるし・・・。
それでも予防接種は受けた方がいいの?
そんなあなたのために、今日はインフルエンザの予防接種は受けるべきなのかについてのお話。
でもその前に、予防接種って本当に効果があるのか、副作用ってどんなものがあるのかについてからご紹介していきますね。
インフルエンザの予防接種って本当に効果がある?
インフルエンザには型がある
ニュースなんかでインフルエンザの話が出る時、「ソ連A型」とか「B型」とか聞きませんか?
インフルエンザって一口に言っても、いくつもの型があるんです。
そのうちの複数の型が毎年流行するんですが、どれが流行するのかを見極めたうえでインフルエンザワクチンが製造されます。
このワクチンは4種類の型のウイルスに対して効果がある混合ワクチンです。
もちろん製薬会社がそれぞれバラバラに推測して造るんではなく、国立感染症研究所が今年はこれ!って決めるんですね。
でもあくまでも推測だから必ずしもその型がウィルスが流行するとは限らないじゃないですか。
4種類に適合するといっても外すことだってあるでしょうし(;^ω^)
それにシーズン中に型が少しずつ変異していくこともあります。
そうなると当然効果が鈍くなってしまうんですね。
インフルエンザワクチンの効果持続期間
インフルエンザワクチンは、接種してから効果が出始める(=抗体が作られはじめる)までに2週間くらいかかります。
そして効果がマックスになるのが接種してから3か月後くらいで、そこから今度は徐々に抗体の数が減っていきます。
だいたい5か月後くらいには抗体の数はほぼなくなってしまうんです。
毎年流行のピークは12月から2月くらいで、3月もまだインフルエンザの話は聞きますよね。
それを考えると、10月1日に予防接種を受けたとしたら、2月末には抗体がなくなってしまう可能性が高いってことなのでちょっと危ないですよね。
受けてから2週間後に効果発揮、効果は5か月くらい持続ということを覚えて、いつ予防接種を受けるかを考えないとですね(*´▽`*)
インフルにかからないようにするためのワクチンではない
実はこれが一番大事なポイントなんです。
インフルエンザの予防接種は2つの目的があります。
1.インフルにかかる人を減らす
2.インフルにかかっても重症化を防ぐ
お気付きですか?
これどちらの目的も、インフルにかかる人がいることを想定していますよね?
インフルエンザの予防接種は有効率がおよそ60%と言われています。
これがどういうことかというと、予防接種を受けない40人中10人がインフルにかかったとしたら、予防接種を受けた40人では4人しかインフルにかからないっていうこと。
インフルエンザにかかるであろう人数を6割減らすことができる(発症率の抑制)、つまり4割は予防接種を受けてもかかるってことなんですね。
そして運悪くインフルにかかってしまった4割の人も、入院したり重症化するリスクは減らそうっていうのがワクチンの目的。
インフルの予防接種を受けた=今年はインフルにかからないから安心♪ではないってことなんですねー。
インフルエンザの予防接種に副作用はないの?
ここまで効果についてばかり書いてきましたが、副作用についてもきちんと目を向けないとダメですよね。
大人が予防接種を受けた場合、10~20%の人に何らかの副作用が出ます。
この数字、多いと思いますか?意外と少ない?
私は多いなーって思いました(;^ω^)
でも副作用が出る人の大半は、注射をした部分が赤くなる、腫れる、熱を持つ、痛いといった症状です。
そして次に多いのが発熱や吐き気、頭痛、めまい、倦怠感といった症状です。
どちらも2~3日で症状が消えますので過度に心配する必要はありませんが、油断するのもダメ。慎重に様子を見守りましょう。
おかしいなって思ったら、予防接種を受けた病院に電話して症状を説明するのもいいですよね。
特に注意をしないといけないのが、次の症状。
- アナフィラキシー症状
- 急性散在性脳脊髄炎
- ギランバレー症候群
- 肝機能障害
- 喘息発作
非常にまれですが、これらの症状が副作用として出ることがあります。
私が学生の頃(はるか遠い昔)、近所の娘さんが副作用絵ギランバレー症候群を発症しました。
幸い2か月ほどの入院で完治しましたが、それ以来副作用の事も知っておかないといけないんだなーと思うようになりました。
インフルの 予防接種は受けるべきなの?
で、結局のところ予防接種は受けるべき?っていうお話です。
あなたが健康体で家に赤ちゃんや高齢者がいないとしても、仕事で不特定多数の人に接するのであれば、受けることを検討してみませんか?
私は接客部門に異動した年は受けました。
潜伏期間中はインフルエンザに感染してるって気付かないで外出する人も多いです。
全員が全員マスクをしているわけではないですし、接客する側もマスクが出来ない時もあります。
不特定多数の人と接するのであればそれだけ感染する確率は高くなりますし、逆に自分がばらまいてしまう可能性だってあります。
リスクは減らしたかったんですよね、それが一番の動機でした。
接客担当だったのは1年だけだったんですが、それ以外の年はその時その時の状況で判断しています。
受ける年もあれば受けない年もあるっていう感じですねー。
ただし、喘息持ちの人や過去にアナフィラキシーショックを起こしたことのある人などは、他の人より重篤な副作用を引き起こしやすくなってしまいます。
かかりつけの医師に相談するなど、慎重に判断してくださいね。
インフルエンザの予防接種は受けるべき?-さいごに
予防接種は絶対に受けないといけないわけでも、受けてはダメなものでもありません。
メリットとデメリットをしっかりと比較して、自分の環境にとっては接種した方がいいのかどうかという基準で決めてくださいねー(*´▽`*)