もう10年位前のことですけど、お彼岸に引っ越しをしようとしたら母親に怒られたことがありました。
お彼岸に引っ越しをするのは縁起が悪いんだからやめなさい、引っ越しのご挨拶もダメよって。
そんな話聞いたことがなかったので、なんで?って聞いたら教えてはくれましたけど、納得できず(笑)
結局強行突破した覚えがあります。
今日はそんなお彼岸の日の引っ越しについて。
なんでお彼岸に引っ越しや引越しの挨拶が縁起悪いって言われているのかご存知ですか?
そもそも、引っ越しの日取りって縁起を担ぐものなんでしょうか?
お彼岸に引っ越しをするのは縁起が悪いの?
お彼岸に引っ越しをするのは縁起が良くない。
聞いたことありませんか?
もしくは意識してますか?
私は知らなかったんですよね、10年前まで。
引越しすることになって、ちょうど春分の日の前日なら有給とって2連休にできるから、じゃあその日に引っ越しちゃおう!って引っ越し屋さんを予約。
で、母親に春分の日に引っ越しするからねーって連絡したら、お彼岸に引っ越しなんてダメよ!って言われて、目が点みたいな(笑)
文句言われるなんて思ってもなかったので、一瞬訳が分かんなくなり「お彼岸じゃないよ、春分の日だよ」なんて言ってましたっけ(;^ω^)
(注) お彼岸は春分の日と秋分の日の前後3日ずつ、トータルで1週間を春のお彼岸、秋のお彼岸と呼んでます!
母親に理由を聞いたら「昔からお彼岸やお盆はお祝い事を避けるのが習慣。日本の伝統だよ!」って、普段の母とは思えない古風な話が飛び出してきました(笑)
その時はそのまま強行突破をしたんですが、後から詳しい人に聞いたら、
お盆やお彼岸は先祖を想い、供養するための時期。その時に先祖よりも生きてる人間を優先させる行為は罰当たりと考えられていた
んだそうです。
今でもそういう気持ちを大事にしている地域はあるみたいですね。
でもそうはいっても、特に春のお彼岸は4月からの新年度に備えて引っ越しシーズンですよね。
仕事や学校の都合から、お彼岸の間に引っ越ししないと!っていう人もいるでしょう。
そういう人でお日柄が気になる場合は、お引越しの前にお墓参りをして「いつも見守っていただきありがとう。引越しが無事に済みますようお守りください」とご先祖にお願いしてはどうでしょうか?
またお墓が遠いのであれば、氏神様や近くの寺社仏閣に丁寧にお参りしましょう。
そして引越しが無事に終わったら、もう一度報告とお礼をしにお参りしてください(^▽^)
また、どうしてもお彼岸に引っ越しをしないといけないのであれば、お彼岸よりも前の日取りのいい日(大安とか)に、靴一足、小さい鉢植え1つでも段ボール1箱でもいいから先に新居に運び込めば、その日が引っ越しをした日になるっていう対策法もあります。
引越しの日って気軽に決められないイベントですから、どうしても周囲が反対するのであれば、この方法もアリですよね^^
お彼岸に引っ越しの挨拶に伺うのはよくない?
お彼岸に引越しのご挨拶をするために、ご近所周りをすることはダメではありません。
ただこれも上で書いたのと同じく、お彼岸に引っ越しをするなんて!って考える方がいたら、よく思われないかもしれませんね。
特に60代くらいから上の世代で、そういう方が多いんではないでしょうか。
かといって、お彼岸が明けるまで何日も挨拶を先延ばしにしてしまうのも気になりますよね。
そういった場合は、事前にあいさつ回りを済ませてしまいましょう!
日取りのいい日にでも伺って、「〇日に引っ越してくることになりました。当日は〇時頃から少しうるさくなってしまうかと思いますが、どうぞよろしくお願い致します」なんて挨拶して回ります。
事前のご挨拶は、相手にとっても「じゃあ、この日はちょっと賑やかになるんだな」とか「前の通りがトラックで塞がれるんだな」とか事前に分かって助かったりもします。
そして引っ越し当日や翌日は、たままた顔を合わせたら引っ越してきたことのご挨拶をし、改めて各家庭へのご挨拶回りはしません。
この方法は、お彼岸を避けるだけでなく、事前に挨拶をすることでしっかりした人だなっていう印象を与えられるというメリットもあります(*´▽`*)
ちなみに私の時は、単身者用のマンションへの引っ越しだったので、そもそも引越しのご挨拶はしませんでした(笑)
引越しの日取りって縁起を担ぐもの?
ここまでお彼岸に引っ越しをするなっていう言い伝えについて書いてきましたが、そもそも引越しの日取りって縁起を担ぐものなんでしょうか?
さっき、お彼岸はご先祖を供養する期間だから、ご先祖をないがしろにして生きてる人間を優先するのは良くないって書きました。
実はもう1つの言い伝えがあるんです。
「正五九(しょうごく)に引っ越しをするな」っていう言葉を聞いたことがありますか?
これも昔から伝わる言い伝えです。
正は正月、五は五月、休は九月を指していて、それぞれ旧暦なので現在の2月、6月、10月ですね。
昔は今みたいに引越しの専門業者なんていませんでしたから、自分達で出来ない時は隣近所や親戚に手伝ってもらっていました。
でも正月は当然慌ただしい日々で、五月は田植え、九月は稲刈りのシーズンなんですね。
そんな忙しい時期に、引っ越しでご近所の手を煩わせるなんぞ、もってのほかという考えから、こんな言葉が出来たそうです。
でもこれはまあ納得ですよね。
相手の都合を考えた理に適った考えです。
一方で、専門業者がいる現在ではこの考えはあまり浸透していません。
その必要性がなくなったので当たり前なんですけどね。
ということで、もし引越しの日取りで縁起を担ぐのであれば、お盆とお彼岸を避けるっていうのが今の時代です。
これもその人の気持ち次第。
何か起きた時に、あの時あれをしていなかったからだ・・・とか、あれをしていたからこの程度で済んだんだって思う傾向のある人は、お彼岸の引っ越しを避けるか先に何か運び込んでおいた方が気持ちが落ち着くかもしれません。
気にしない人は、特に意識せず引越しの日を決めればオーケー。
それくらいの気の持ちようで充分だと思いませんか?(*´▽`*)
お彼岸に引っ越し-さいごに
お彼岸に引越しをするのがダメではありません。
でもご自身が気にされなくても、周りに強く気にする人がいるのであればダンボール1箱でもいいから先に運びんでおく、引っ越しの挨拶は事前に済ませてしまうなど、うまく折り合えるようにしたいですよね。
無事に引っ越しを済ませて、気持ちよく新生活のスタートを切ってくださいねヾ(*´∀`*)ノ