銀行印と実印を一緒にすると悪用されるの?どう使い分けるのが一般的?

 

成人した、社会人になった、結婚した。

こういう人生の節目で印鑑を揃える人って多いですよね。

この時、実印と銀行印を一緒にしたいんだけど・・・って悩む人も多いと思います。

でもよく言われるのが、「悪用されるのを避けるためにも、実印と銀行印は別々にするべき」っていう話。

ということは、兼用するのはいいけどリスクが高くなるよって話なんでしょうか?

でもリスクが高くなるって、どういうこと?

というより、皆どうやって使い分けてるんでしょう?

そんな疑問に今日はお答えしていきますね♪

 
  

銀行印と実印を一緒にしても大丈夫?

結論を先に書いてしまうと、銀行印と実印を兼用することは問題ありません。

ただし、条件を満たしていれば、の話。

そもそも同じハンコを銀行に届出印として登録すれば銀行印、役所で実印登録(印鑑登録)をすれば実印と呼ぶだけの話ですからね。

でも気を付けてほしいのが、実印には細かなルールがあるということ。

実印は「本人の代理」と言う人もいるほど、効力が強く唯一無二でもあります。

だから何でもいいっていう訳にはいかないんですね。

そのルールは、自治体によって微妙に違いがありますが、ほぼ全国共通です。

サイズや使用できる文字、印影などに決まりがあります。

でも銀行印にはそういうルールはあまりなく、あっても印鑑登録可能なハンコであればまず問題ないと考えて大丈夫。

ということは、です。

もし銀行印と実印を同じもので兼用したいのであれば、印鑑登録が出来るハンコを作るということを覚えておいてくださいね。


 

実印と銀行印を兼用にすると悪用される可能性が高くなるってホント?

これは本当です。

基本的に実印は、滅多に使うものではないので自宅や貸金庫に保管しているっていう人が多いです(絶対ではないけど)

一方で銀行の届出印って何かと使う機会がありますよね。

急に銀行に行かないといけなくなったという時のために、普段から持ち歩いてるっていう人もいるかもしれません。

となると、落としたり紛失したりしてしまう可能性が増えますよね。

さらに言えば、最近では通帳に届出印を載せる銀行はあまり見なくなりましたが、それでも窓口では必要な用紙に届出印を押してますよね。

それだけ第三者の手に印鑑が渡ってしまったり、印影を見られたりする機会が増えます。

もちろん全員が全員悪者っていうわけはないですよ?

世の中、悪い人ばかりではないですしね(^▽^;)

それにハンコが手に入っても、印鑑証明がなければ実印としての効力を発揮しないっていう面もあります。

けど、実印を家で大切に保管している人よりはリスクが高くなるよっていうのは、お分かりかと思います。

また、これは悪用されるっていうのとはちょっと違うんですけど。

持ち歩いてたり使用頻度が高いと、それだけ落としたり変形したりする確率が高くなりますよね。

その場合、自治体で定められてる「印鑑登録が出来る印鑑のルール」を満たすことが出来なくなってしまったなんてことも。

そうなったら当然ですが、新しくハンコを作って登録のし直しです。

あ、これ私の同僚の実話なんですけど。

その人は銀行印と実印は別にしていて、その日は実印が必要で持って出かけたんだそうです。

で、いざハンコを押そうとしたときに落としてしまい・・・。

その日は結局ハンコを押せずに、後日改めて出直しになってしまったんだとか。

実印として使えるちゃんとしたハンコを作ろうとすると、意外と高いんですよね。

奥さんに怒られて、新しいハンコはお小遣いから払ったって言ってました(;・∀・)

 

実印と銀行印はどういう風に使い分ける?

さて最後に、実印と銀行印の使い分けについてです。

一般的にハンコといえば、認め印、銀行印、実印の3種類ですよね。

これをどう使い分けるかは、人それぞれです。

3本別々に用意している人と、兼用の人では当然違ってきますし。

ただ絶対的に気をつけないといけないのが「実印」なんです。

実印が必要です、実印じゃないとダメって言われるのは、ローンや借金の申し込み、ローンの連帯保証人としての了承、不動産売買、不動産の登記手続きや名義変更、相続手続きなどです。

見て分かるように、大きなお金が関わってくるものばかりですよね。

もちろんこういった手続きの時は、実印だけでなく役所に発行してもらった印鑑証明を添付するのが一般的です。

そしてこういう契約書では、実印の押印がないと効力を発揮しません。

ということは・・・。

万一他人に悪用されて、何らかで印鑑証明も入手されてしまった場合、勝手に借金されていたり、家の名義が他人に変更されていたなんてこともあり得るというわけです。

契約書に実印が押されてしまうと、とんでもないトラブルに巻き込まれることになりかねません。

こういったことを警戒して、実印は「役所に印鑑登録した印鑑でないと手続きが出来ない時」にしか使わない。

それ以外の手続きで必要な印鑑とは兼用しないし、普段は金庫にしまっておくっていう人が多いっていうわけなんですね。

実印と銀行印の兼用-さいごに

いかがでしょうか?

実印と銀行印の兼用はダメなわけではないけど、リスクを最小限にするために別々にして実印はしっかりと保管するっていう人が多いんですね。

銀行印と実印を兼ねるのであれば、リスクをしっかりと把握して対策を考えてからにしましょう!