会社で電話に出ない後輩はゆとり世代…どう対応すべき?

 

詰め込み教育から脱却し、心にゆとりのある教育を目指したゆとり教育。

新卒として入社してきても、いろいろな伝説を提供してくれることもしばしば^^;

「ゆとり世代」とひとくくりにしてはダメとは思うけど、ついついため息をついてしまいませんか?

まだ一人前に仕事が出来ないんだから(これ自体は当たり前だから怒ってない)、せめて電話には出てほしいけど出ない・・・。

会社の電話を出るのが後輩の仕事とは言わないけど、せめてねぇ・・・。

あなたの周りにもいる「ゆとり世代」にイライラしないためにも、彼らとどう向き合って対応していけばいいのか学んでみましょう!

 
  

電話に出ない後輩にイライラ!

私が新入社員のころには「電話取りは新人の仕事!」という暗黙のルールがあり、怖い先輩に「電話はコールから3回以内に取りなさい!」と厳しく指導されたものですが、皆さんはどうでしたか?

私自身も、一人前に仕事をすることが出来ないんだから電話番くらいはやらないと!って思ってました。

心当たりのある人も多いのではないかと思いますが、今の若い人(ゆとり世代)には通用しないようです。

電話が鳴っていても我関せずの新人が多いという話は良く聞きます。

まわりに人がいない、みんな手が離せなくて自分だけが手が空いている、そんな時でも取ってくれない。

納得いきませんよね!?

会社にとって電話は、取引先からの重要なアクションであることも多いもの。

鳴りっぱなしでなかなか電話を取らないってだけで、信用が下がってしまうこともあります。

それを取らないでいるなんて…。

本当に社会人として、イヤ、人としてどうなの?と思ってしまいます。

一個人の事なら、上の通り「社会人としてどうなの!?」という事なのですが、ゆとり世代に多い特徴となれば、個人の問題ではありません。

どうなのでしょう?

 

ゆとり世代の3大特徴

ゆとり世代の一般的な特徴を以下にまとめてみました。

1. 言われたことしかやらない

2. プライベート重視

3. ストレスに弱い

 
どうですか?

あなたの周りのゆとり世代はこんなかんじですか?

もちろん「ゆとり世代」として一括りにしてしまうと、ちゃんと出来てる「ゆとり世代」に失礼ですよね。

でもちょっと前は「異端児」だったようなキャラが、主流派になってしまってるのがゆとり世代だと思うんですよね。

しかも「時代は変わるんだよ」っていう言葉では片づけられないようなドタバタを引き起こしてしまう・・・。

 

ゆとり世代は競争して切磋琢磨することよりもその人の個性を大切にする世代です。

プライベート重視は自分の個性である自分の時間を大切に考えているためです。

仕事に対しても他人を押しのけてまでの上昇志向はなく、プライベートを自分の中心に考えているため、仕事はほどほど必要な事をするといったスタイルです。

また、「苦手も個性」という考えに抵抗がないので怒られることも少なくストレスに弱いようです。

うーん、「言われていないので電話に出ない」そして「必要以上の仕事はしないので電話対応はしない」はありそうですが、それだけだと納得できないですよね。

それに「電話は取ってね」って指示だししているのに出てくれない場合はどうなのよ?って思ってしまったり^^;

 

電話に出ないゆとり世代が多い?

じゃあなぜ指示出しされているのに電話に出ないのか?

それは、「電話が苦手」です。

え?それだけ?って思わないで下さいね。

話は変わりますが、昔の電話帳って分厚くて2冊ありましたよね。

今の電話帳って薄いのご存知ですか?

みなさん、電話番号を載せない方が多いのです。

勧誘の電話や振り込め詐欺、個人情報を公開したくない人が増えているからです。

小学校でも個人情報の観点から連絡網を作らないないこともあります。

そして、親は個人の携帯を持っている…。

となれば、家に電話がかかってくる機会、電話をする機会が圧倒的に少なくなります。

私は子供のころに友達の家に電話して「〇〇ですけど、××ちゃんいますか?」ってやってました。

大学生とかになってくると、付き合ってる彼女や彼氏の家に「お願いだから親が電話取らないで!」ってドキドキしながら電話かけたり(笑)

家に電話がかかってきても、親の代わりに電話を出るのが嬉しかったりしませんでしたか?

私達はこうやって知らず知らずに電話のマナーを身につけてきたんだと思うんですよね。

それが社会に出てから、会社の電話対応に活かせてたんです。

でも今の若い子たちは、こういった経験がないって子も多いですよね。

会社への応募もメール、入社試験も面接試験もメールで連絡がくる。

電話がかかってくるとしても自分のスマホに「〇〇会社人事部の▲▲さん」と表示される。

となれば、かしこまった電話をする機会だって少ないはずです。

だから「誰からかかってくるか分からない電話は苦手」ってなってしまうんですよね。

 

ゆとり世代に会社の電話対応はこう教える!

昭和世代からすると驚きのゆとり世代ですが、悪いことばかりではありません。

「言われたことしかやらない」は裏を返せば「言われた事はやる」という事にもなります。

「電話に出るのが怖い」というようなことに対しても、きちんと対策を立てて恐怖心を取り払ってあげれば出来るようになります。

ゆとり世代は基本的に真面目です。

察して動くことは苦手かもしれませんが、きちんと教えれば出来るようになります。

 

電話の出方を1から指導してマニュアル化しておく。

電話に出る必要性をきちんと説明する。

ロールプレイで練習して自信をつけさせる。

事で、電話に出ることが出来るようになります。。

「電話対応は自分の仕事ではない」と思うゆとり世代が悩みの種ですが、「じゃあ誰の仕事なのか?」「ゆとり君に掛かってきた電話は誰も出なくていいのか?」きちんと聞いて話してみて下さい。

出たくない、出ない理由があるのかも知れません。

私の知っているゆとり君は「自分のような若輩者が電話に出ていいのか分からなかった」と言っていました。

言い訳かも知れませんが、なるほどと思ってしまいました。

電話に出る経験が少ないので苦手ですが、数をこなすことによって電話対応も出来るようになってきます。

自分達の世代とは違って歯がゆいこともあるかも知れませんが気長に付き合っていくことも必要です。

また私の先輩が新人の子の教育係を務めていた時は、ゲームみたいにしていましたね。

同期の新人君たちが4人同じ部署にいたんですが、1日に何回電話を取れるか競わせていたんです。

そしてそれをグラフにして、部署内のホワイトボードに掲示。

同時に他の社員たち(私達)には、意識してそのグラフを眺めて新人たちにポジティブな声掛けをするように水面下で根回し。

毎日の結果が張り出されるし、先輩社員たちからは「おー、今日は頑張ったね!」「1番になったじゃん!」「〇〇に抜かれちゃったかー。でも君の伝言メモは分かりやすいから助かってるよ!」なんて褒められるしで、だんだん楽しくなってきたんでしょう。

気付いたら4人とも率先して電話を取るようになってました(笑)

 

会社で電話に出ない後輩はゆとり世代…どう対応すべき?-さいごに

「ゆとり世代」といって奇異の視線を浴びせてしまいがちですが、育った環境や教育方針は本人たちの責任ではありません。

ここまでしなければいけないの?と思うと自分達の頃と比べて腹立たしい気持ちもありますが、私も「新人類」と呼ばれた世代。

先輩には同じような思いをさせていたのかも知れません。

いつの時代にもジェネレーションギャップがあるものなのだなー。

と思って、温かい目で見守ってあげて下さいね。