アーリントン国立墓地ではJ.F.ケネディ元アメリカ大統領のお墓や永遠の炎なども有名です。
が、やっぱり無名戦士の墓での衛兵交代式も見逃せません。
観光地化しているアーリントン墓地ですが、交代式の間は観光気分の観客もビシッと厳粛な空気に包まれます。
交代式の時間や場所など詳細と、実際の体験記をご紹介しますね。
アーリントン国立墓地 無名戦士の墓での衛兵交代式
無名戦士の墓(The Tomb of the Unknown Soldier)は、「アーリントン墓地の見どころは硫黄島記念碑や無名戦士の墓だけじゃない!(旅行記)」でご紹介した、スペースシャトルチャレンジャー号慰霊碑などの近くにあります。
小高い丘の上にあって、ワシントンDCのダウンタウンを見下ろせる場所ですよ。
そしてここは、米軍の衛兵によって1年365日、1日24時間、どれだけ悪天候であろうとずーっと守られ続けています。
ここの衛兵になることはものすごい名誉なことで、希望してもなかなか選ばれることはないんだとか。
知識やスキルはもちろんですが、体格なども重要らしいですよ(゚Д゚;)
無名戦士の墓や宮殿を守る衛兵の交代式っていろいろな国で見ることが出来ますが、ここアーリントン墓地でも見学が可能です。
ただしここはお墓であり、しかも国を守るために戦った戦士が眠ってるお墓です。
交代式の間は、全員起立(もちろん車いすの方とかは別です)、私語厳禁です。
国を守る仕事についている職業についている人達(軍人だけでなく警察や消防など)を敬う精神は、日本なんか比較にならないくらい強いのがアメリカ。
ちょっと話がずれますが、軍の制服を着ているだけで米系航空会社では最上級の敬意が払われますし、特別な割引が行われたりもします。
自国を守ってくれている人に対しては露骨に特別扱いをするし、それくらいして当たり前っていう考えが根付いてるんですよねー。
話を戻します。
交代式の間の写真撮影などは許されているし、周囲のアメリカ人もみんな撮影しています。
でも、ふざけながら見たりしていると、本気で怒られるので注意してくださいね。
私が行ったときは、ちょっと誰かが隣の人に話しかけただけで、衛兵交代を指揮する上官(かな?)から注意されていました。
交代式が行われていない間ならいいだろうと思うのもダメ。
大声で騒いでいたり、気軽に衛兵や無名戦士の墓に近づいたりしようとすると大声で怒られます。
たとえ小さい子供であっても怒られます。
交代式が行われていない時は多少の会話は許されていますが、やはり場をわきまえたいですね^^
アーリントン墓地の衛兵交代式は、頻繁に行われているのでいつでも見ることが出来るし、有名なバッキンガム宮殿のように、場所取りが大変!なんてこともありません。
10月1日~3月31日までは、1時間ごとに行われ、毎時0分に開始します。
4月1日~9月30日は30分毎に行われるため、毎時0分と30分に開始となります。
アーリントン墓地が開園している間は、一日中このスケジュールで行われているので「時間が合わない!」なんてことになる心配はあまりありませんね^^
無名戦士の墓での衛兵交代式の様子
では簡単に、交代式の様子を写真付きでご紹介しますね。
衛兵が守っている様子はこちらです。
正面にある白い石棺みたいなのが、無名戦士の墓。
右側に衛兵が一人いるのが分かるでしょうか。
彼の足元に敷かれている黒いシートの上を21歩歩いて反対側へ行きます。
反対側に着いたら、正面(無名戦士の墓の方)を向いて21秒間静止。
その後また21歩かけてあるいて写真のところまで戻り、正面向いて21秒。
これをずーっと繰り返しています。
もちろん歩く速さも決まっていて、1分間に90歩の速さだと聞いたことがあります。
ちなみに21という数字は、国家が国旗や国家元首、皇族方などを出迎える時の最高名誉の礼砲が21発だからなんだとか。
無名戦士も国旗などと同等の栄誉で扱ってるんですね。
衛兵交代式が行われる時は、上の写真で言えば正面(石碑の方)を向いて右後ろから交代する衛兵と上官が入場してきます。
ライフル銃を持っている人が交代する衛兵で、持っていない人が上官ですね。
こちらは、上官が交代する衛兵のライフルを点検しているところ。
もちろんライフルは本物ですよー。
弾は・・・入っていないんじゃないでしょうか、多分。
交代が終わったら、上官と交代した衛兵は退場していきます。
交代式はだいたい10分程度ですね。
大雨だろうが嵐だろうが、衛兵たちは傘など差さずにずぶ濡れになります。
が、私達観客は傘を差しても問題ないので、遠慮せずに使ってくださいね。
式の途中で立ち去ることも問題ありません。
とにかく私語を慎み、座らないこと。
そしてチェーンがあるので、それより前に出ないことは厳守しましょう。
それさえ守っていれば、衛兵たちが観客の方を向いて喋っていることが理解できなくても問題にはなりません。
一糸乱れぬ動き、立ち止まったり向きを変える時に靴の踵と踵を揃える動きをしますが、その時のカチッという音、ライフルを点検している時にカチャカチャする音。
誰もしゃべらずに見守っているので、そういった音が全て響いてきます。
この衛兵交代式、一言で言えばただただ格好いいです(*’▽’)
アーリントン国立墓地 無名戦士の墓での衛兵交代式はおすすめです(旅行記)-まとめ
日本の総理大臣や各国の元首が国賓としてアメリカを訪れる時には、このアーリントン墓地の無名戦士の墓で献花をするのが習わしです。
それだけ国にとって重要な場所なんですよね。
せっかくワシントンDCに行くのなら、ぜひ足をのばしてみてくださいね(^▽^)/