IELTSのテスト形式 モジュールの違いとバンドスコア方式についてで全体像を掴んだら、各セクションの詳細です!
まずはListeningから。
IELTSリスニングを攻略するには、問題構成とコツをまず覚えましょう。
IELTSは記述式のテストです。
マークシート形式に慣れている人には、思わぬところでケアレスミスをやってしまいがちなんですよね。
問題パターンや攻略法を覚えるだけでも大分変わりますよー!
IELTSリスニングの構成と問題パターン
IELTSはListeningから始まります。
Listeningから始まるテストって多いですよねー。
Listeningは、4セクション40問で構成され、1問1点で全40問です。
各セクションの内容はこんな感じ。
セクション1: 日常生活での2人の会話(レストランやホテルの予約など)
セクション2: 日常生活に関する説明や描写(1人語り、駅までの道順や予約の取り方の説明など)
セクション3: 教育現場での最大4名の会話(テーマについて話し合う学生と教授、あるトピックについて議論する学生など)
セクション4: 学術的なテーマについての講義(1人語り、大学の授業など)
最初の30分は問題が流されている時間で、その後に解答を書き写す時間が10分あります。
もちろん、問題が流されている最初の30分は、イコール問題を解く時間でもありますよ!
この時間はメモを取りながら問題を解くことに専念しましょう。
覚えてますか?
IELTSはマークシートではなく記述式だってこと。
問題に対する答えは、AとかBとかのように選択肢から当てはまる言葉を選ぶんじゃないんです(そういう問題も一部あります)
bookとかMarkとか英単語を実際に書くものも多いんですよ。
だから最初の30分は答えも、走り書きでも日本語でも暗号でも何でもいいから、自分にさえ分かるように書けばオッケー。
問題用紙に書き込んでも大丈夫です。
というより、問題用紙に書き込みましょう。
その後の10分間で、落ち着いて清書する感じで解答用紙に答えを書きましょうね。
音声は全て1回しか流れません
IELTSのListeningは、1回しか問題文が流れません。
ここで気になるのが、自分にとって聞き取りやすい英語なのかどうか?ってことですよね。
スピーカーの英語は主にイギリス英語ですが、他の地域の英語も使われています。
留学生役として、多少アクセントの強いスピーカーが登場することもありました。
とはいえ、訛りやアクセントのせいで何言ってるのか全然分かんないよ!というレベルの英語にあたったことはありません。
そういえば、とても綺麗なアメリカ英語もあまり耳にしていませんねー。
やっぱり対抗意識がある?(笑)
日本人はイギリス英語よりもアメリカ英語の方に馴染みがある人が多いですが、IELTSを受けるのであれば、BBCなどでイギリス英語に耳を慣らしておくのもおススメですよ٩( •̀ω•́ )ﻭファイト!!
さて、問題文は1回しか流れませんと書きました。
そして、1回の聞き取り(テープの音声が一区切りするまで)で、4~10問くらいの問題に答えることになります。
つまり問題を聞きながら、次々と解答をしていかないとわけが分からなくなってしまいがちなんです。
1回しか流れないので、分からない問題があればさっさと見切りをつけて、次に意識を向けるという潔さも必要です!
一般的にはセクションが進むにつれて、難易度が高くなってくると感じると思いますよ(^^)
トピックは様々、バラエティに富んでます
音声のトピックとしては、セクション1と2は比較的街中で繰り広げられるタイプの内容。
セクション3は、会話でも教授やアドバイザーとの会話。
セクション4は、大学の講義やレクチャーなど、よりアカデミックなものになります。
セクションが進むにつれて難しくなると書きましたが、日本でずっと留学に向けての英語学習に励んできた人は、セクション1や2の方が慣れてないので逆に難しく感じるかもしれません。
セクション関係なく1問1点なので、IELTSとしてもセクション1と4は同じレベルと考えてるのかもしれないですね。
問題のタイプは、
- 音声を聞きながら穴埋めをしていくもの
- 3~4個の選択肢から正しいものを選ぶもの
- 複数の問題に対して共通の選択肢が与えられており、その中からそれぞれの解答を選んでいくもの
この3つのいずれかにあてはまるタイプがほとんですねー。
穴埋めタイプの問題は、音声が進むにあわせて問題も進んでいきます。
3段落目まで進んだところで、1段落目の内容が問題に出るといったことはありません。
頭の中でストーリーを前後させる必要がないということですね。
つまり、A→B→C→Dという流れで話が進む場合、問題もA→B→C→Dの順に設定されているのです。
B部分の穴埋め問題が出てきたら、もうAについて聞かれることはないのでAを忘れてしまうことができます。
これはとても助かる!
私の場合、セクション1と2はケアレスミスに注意すれば8~9割正解します。
セクション3はトピック次第だけど5~7割、セクション4はトピックによって当たり外れが大きいっていうことが多かったですね。
あまりにもアカデミックな内容だと撃沈といった感じでしょうか( ;∀;)
IELTSリスニングならではのコツはスペルミスや複数形にある!
繰り返しになりますが、IELTSは記述式のテストです。
これまた繰り返しですが、もちろん中には選択問題もあります。
その場合はAとかBというように該当する記号を書けばいいのですが、そうでない場合はケアレスミスに注意しないといけません。
特に注意すべきなのは、
- スペルミス
- 単数/複数の間違い
- 動詞の活用形の間違い(現在/過去/分詞など)
- 3人称単数のsのつけ忘れ
- 固有名詞を書く際の大文字忘れ
などでしょうか。
これかなり意識していないと、うっかりしてしまいがちですよー。
特にスペルミス。
漢字もそうですけど、最近文字を書くことってあんまりないですよね?
ぜーんぶパソコンやスマホで打って終わりですよね?
で、最近のパソコンやスマホは頭がいいから、スペルが間違っていると教えてくれたり、勝手に直してくれちゃったりするんですよ。
あれ楽ですよねー♪
でもこのぬるま湯的な環境が、正しいスペルを忘れやすくしてしまうんですよね。
何となくは覚えているけど、LだっけRだっけ?とか、Lは1つ、2つ?とか、細かい部分が思い出せなかったり。
スペルミス以外も、3人称単数とか時制の間違いとかありがちです。
いずれもマークシート式だったら、そういうミスを狙ったタイプの問題でない限り、あまり神経を使わなくてもいいことかもしれません。
でもIELTSでは、その些細なケアレスミスが致命的なミスに繋がることもあり得るので、本当に注意が必要です!
あ、スペルについては英語、米語ともに正解となりますよ!
IELTSリスニングでは聞き取りタイプの問題の数字に注意
上に書いたケアレスミスとはちょっと種類が違うと思いますが、私がなかなか慣れなかったものの1つにdouble X形式の聞き取りがあります。
会話形式の問題で、相手が言った数字(電話番号とか受付番号とか)を聞き取って解答用紙に書くっていうタイプの問題が出てくるんですね。
たとえば12399という数字があったとしましょう。
この場合、one two three nine nine…とは言わずに、one two three double nine…と表現してくることが多いんですよね。
ゼロの場合はdouble o(オー)です。
イギリス英語の言い回しなのか、単に私の接してきた地域で使われていなかったのか、はたまたテストのためにわざとなのか分かりませんが、私はこの言い方に馴染みがありませんでした。
油断すると、このdoubleがアルファベットのWと聞こえてしまったり、O(オー)がアルファべとのOだったり、数字のゼロだと思ってしまったりしてました。
ゼロ2つを表現するのにdouble o (オーが2つ)言っているのに、アルファベットのWと数字のゼロ、もしくはアルファベットのWとアルファべとのOと解釈してしまったり。
数字が電話番号と分かっていれば、後で気付く可能性もありますが、その余裕がない場合もありますよね。
とか、何かの受付番号として出てくれば、数字とアルファベットが混ざっていても不思議はないので疑問にすら思わない可能性も。
もちろん、DoubleとWでは発音が違うので注意して聞けばわかるはずです。
でも気付かないんですよねー(;´・ω・)
こういうのは英語の聞き取り能力というよりは、表現に慣れているかどうかで難易度が変わる気がします。
だからこそ、対策が必要になってくるんですねー。
IELTSリスニング ではどういう対策をする?
IELTS全般、というよりはこういうタイプのテスト全体に言えることですが、とにかく問題のパターンを頭に叩き込みましょう。
例えば、上にも書いた読み上げられた数字を正しく聞き取る問題。
IELTSのListeningでは必ず出題されます。
このセクションでは、こういうパターンの問題が出る。
逆にこういうパターンの問題は出ない。
というようなことが分かっているだけでも、余裕が生まれますよね。
では把握するためには、どうすればいいのか?
過去問を解けばいいんです。
過去問をひたすら解いていけば、共通するパターンが見えてきます。
そして、自分が得意なパターンと苦手なパターンも見えてきます。
そこまで来たら、自分がどうすればいいのかが分かってきますね。
それと普段から英語を書くことを意識すること。
自分の手で英語を書いていれば、スペルミスや単数/複数のケアレスを最小限にすることが出来ますよね。
IELTSリスニングの攻略-さいごに
Listeningセクションは、比較的簡単なセクション1と2でどれだけケアレスミスをすることなく、確実にスコアを重ねていくかがポイントだと思います。
IELTSでは満点を取る必要はありません。
ぶっちゃけてしまえば、自分がクリアしないといけないスコアを確認し、その点数にさえ届けばいいんです(笑)
もしあなたが移民申請のためにIELTSを受験しないといけなくて、必要なスコアはバンド5だとします。
その場合はセクション4は捨ててもいいから、セクション1と2はパーフェクトを目指す。
そういう方法も有り得ます。
一方で大学院留学を目指している人であれば、セクション4が全く分からないようだと大学院に合格しても、その後が厳しいかもしれませんね(^^;
おススメ!
他にもIELTSに関する詳しい情報をまとめていますので、ぜひチェックしてみてください!