IELTSのテスト形式 モジュールの違いとバンドスコア方式について

 

IELTSとはイギリスやカナダへの留学や移住、永住権申請に必須なテストで、IELTSとはどういうテストなの?っていうことについて書きました。

読んでいただけました?

実はIELTSってちょっと変わってるというか、時代の流れに乗らないというか、ポリシーを持ってるテストなんですよ。

ここでは、実際の試験の中身について、テスト形式とかモジュールの違いとかバンドスコア型式などについて、もう少し具体的にご紹介していきます!

 

IELTSのテスト形式-マークシートとは違う?

IELTSはSpeaking, Listening, Writing, Readingの4セクションから成り立っています。

これは英語に限らず、語学系のテストに多い形式ですよね。

そして、語学テストに限らず、今やテストと言えばマークシートが圧倒的に多いイメージがありませんか?

TOEICももちろんそうだし、センター試験なんかもそうですよね。

国語の小論文や、英語のライティングなどは筆記がありますが、それ以外はマークシートの選択式が一般的。

その方が採点が楽で早いし、採点基準が統一できるからなんでしょうねー。

が!

IELTSは違うんです。

全てが記述式問題なんです!

あ、もちろんSpeakingは別ね。

これが、私がアイエルツはポリシーを持っているって勝手に思った理由です。

中には選択肢の中から答えを選ぶという問題もありますよ。

でもね、基本的には答えとなる単語なり文章なりをを、自分で書くという問題が多数です。

これは何を意味するのか?

解読可能な文字でスペルや文法を間違えずに書かないといけないということです。

最近のマークシート形式、何でもPCやスマホに打ち込むスタイルに慣れてしまっていると、意外とハードルが高いんですね、これが。。。

そして、テストはListening→Reading→Writing→Speakingの順番で行われるんですけど、Speakingもちょっと変わってるんです。

TOEICやTOEFLのスピーキングは、マイクに向かって一方的に喋りますよね。

でもIELTSでは面接官との対話です。

英検と同じスタイルと考えればオッケーです。

面接官がいるので、いわゆる「会話」だしあなたの返答次第で、どこに話が転がっていくか分かりません。

そしてSpeakingは試験官と1対1で行われるため、会場の規模や受験者数によって、同日に行われる場合と別日(筆記試験の前後6日以内)に行われる場合があるんですよね。

別日になると、Speakingの20分程度のためだけにわざわざ行くのが面倒だったり(;”∀”)


 

IELTSにある2つのモジュール 違いを理解していますか?

さてさて、IELTSで一番気をつけないといけないのは、モジュールと呼ばれているものです!

IELTSにはAcademic ModuleとGeneral Training Moduleの2つのモジュールがあります。

そしてどちらのモジュールを受けるのかは、受験申し込みの時点で選択しないとダメ。

ListeningとSpeakingはどちらのモジュールも共通、ReadingとWritingはモジュールによって問題が異なります。

このモジュールの違いは何なのか?

Academic Moduleは、大学や大学院に留学する時に要求されるモジュールです。

文字通り、アカデミックな分野での英語力を見られるんですねー。

IELTSとTOEFLの内容を難易度を比較する場合は、こちらのアカデミックモジュールとの比較と思いましょう。

それに対してGeneral Training Moduleとは、一般的な英語運用能力を見ると思えばいいかな。

学問に特化したものではなくて、社会で生活したり働いたりしていくうえでの英語力。

イギリスやカナダなどへの移民申請でIELTSを受けなさいと言われた人は、ほぼ100%でこちらのジェネラルトレーニングです。

繰り返しになりますが、何のためにIELTSを受けるのかによって、受けるべきモジュールが変わってくるってことなんですね。

IELTSのスコアを要求している学校や、団体、移民局などは必ず、受験すべきモジュールを指定しているので、嫌というほど確認しましょう。

これ、とても大事ですよ。

留学を目指しているのにGeneral Training Moduleを受けてしまった・・・。

移民申請をするのにAcademic Moduleを受けてしまった・・・。

全くもってシャレにになりません( ゚Д゚)

間違ったモジュールを受験してしまった場合、テスト結果を提出しても認めてもらえない可能性がぐっと高くなります。

少なくても移民関連では無理ですね。

もう一回受ける必要が出てきます。

留学の場合は、受験を目指している大学や大学院次第でしょうか。

でもNGと言われるところが多いんじゃないかなー。

こうなるともう、泣くに泣けません。

受験申込時に間違えないよう、くれぐれも慎重に!

ちなみに、私が日本で受けた時、受験者数と会場の大きさにもよるんでしょうが、どちらのモジュールの受験者も同じ部屋で受験しました。

ただし席は別でしたねー。

こちらのテーブルはAcademic、あちらはGeneral Trainingというように分けて判断していたようです。

問題は違えどテスト時間は共通ですので、事務局側にとっても問題用紙さえ間違えなければ支障がないのでしょう。

だからこそ、モジュールを間違えていても最後まで気付かなかったりして・・・(/ω\)

そして見かけました。

テストの途中でモジュールを間違えていることに途中で気付いてしった可哀そうな人が( ・´ー・`)

 

IELTSのスコアはバンドで

最後はスコアについて。

IELTSでは1.0から9.0の間で0.5刻みで判定され、これをバンドスコアと呼んでいます。

各セクションでバンドスコアが出され、さらに総合評価としてオーバーオール・バンドスコア(各セクションの平均)が出される形ですね。

大学学部入学で6.0~6.5、大学院で7.0が一般的でしょうか。

もちろん大学のレベルや学部(英文学か芸術系かみたいな)によって異なりますけど。

要求されるスコアは、オーバーオールのスコアが要求基準値をクリアしていればいいよーっていうパターンと、各セクションのスコアが要求基準値をクリアしてないとダメ!っていうところとがありますので、必ず確認しましょうね。

オーバーオールでいいのであれば、得意分野で得点稼ぎをして、苦手分野をカバーするということが出来ます。

でも、各セクションで最低スコアがあるとそうはいきませんからね(;”∀”)

これによっても試験対策の方法が変わってくるかと思います。

IELTSのテスト形式-さいごに

私がIELTSを受けたのは2回ですが、2回ともGeneral Trainingでした。

カナダの移民局に提出するためだったんですよね。

趣味でIELTSを受けるという奇特な人ならともかく、ほとんどの人が留学や移民など自分のこれからの人生がかかっている状況で受験をするのだと思います。

受けなければいけないモジュールは何なのか、要求されているスコアはいくつなのか、オーバーオールでいいのか、各セクションごとのスコアなのかなど、受験申し込み前にしっかりと確認しましょう。

それによって対策方法も大きく変わってきますよー(=゚ω゚)ノ

おススメ!
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