小学生を1人で留守番させることには賛否ありますが、家庭の事情でどうしても留守番させざるを得ないことだってあります。
特に夏休みに入ると子供は朝から家にいます。
普段は子供の学校の時間だけパートしていたとして、夏休みの間だけパート休みます!というわけにもいかないですよね。
万策尽きてしまい、留守番させるとなったら気持ちを入れ替えて、どうやったら子供が安全かつ快適に留守番できるのか考えていきましょう!
まず、本格的に留守番を開始する前に子供と一緒に慣らし運転(練習)、ルール作り、親による環境づくりをしていきましょう。
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子供に留守番させるときはまず練習をしましょう
まず大事なのは、いきなり本番を迎えさせないこと。
「明日から毎日9:30~13:00までお留守番しててね」と言われて、すぐに問題なくできる小学生はそうそういません!
子供だって不安になってしまいますし、何か困ったことが起きた時にパニックになってしまうかもしれません。
まずは少しずつ練習することから始めましょう。
家に1人でいる練習
たとえばお母さんが近所のコンビニに行く15分だけ1人で留守番してもらう。
それが出来るようになったらスーパーで買い物してる1時間を1人で・・・というように、1人でお留守番する時間を徐々に長くしていきます。
いきなり4時間とか5時間のお留守番では不安しかないですが、ちょっとずつ慣らしていけば子供も適応しやすくなります。
玄関のカギをすぐに閉める練習
お留守番の間ずっと家にいるのであれば、お母さんが出かける時に鍵を閉めていけばいいですが、子供が外から1人で帰ってきてそのまま留守番する場合。
こういったときは、家に入ったらすぐに鍵をかける練習です。
親子でお出かけしていた時、子供が学校から帰って来た時、お母さんが一緒にいても子供に鍵をかけさせましょう。
口で行っただけではなかなか覚えられないですが、普段から子供に実行させることで習慣付けてしまいましょう!
なんだったら、一緒にお出かけした時に家の近くまで来たら、わざと子供だけ先に帰らせてみましょう。
後からお母さんが帰って来た時に鍵がちゃんと閉められていれば合格!
家の中での何気ない行動
何気なく行動しているけど習慣化していることってありますよね。
冷蔵庫を開けたらすぐ閉める、水を出したらちゃんと蛇口を閉める、使わない部屋の電気(トイレとかも)は消す。
お子さんは習慣化できていますか?
普段のお子さんの行動をよく観察してみましょう。
そして出来ていないなと思うことがあれば、いい機会なので一緒に習慣化するための練習をしていきましょう。
家電製品の使い方の練習
これはお子さんの年齢や留守番の長さなどにもよると思います。
留守番の間に使ってもいい電化製品があるのであれば、1人で安全に使えるのかどうか確認しましょう。
テレビのつけ方は大丈夫ですけど、例えばDVDの見方は?
電子レンジやエアコンの使い方は?
扇風機の使い方と注意点(指を突っ込まない!)は大丈夫ですか?
電子レンジは使わせないというのであれば、わざわざ教える必要はありません。
ただ使うことを許可するのであれば、火傷しないようにしっかりと注意点も含めて教えてあげてくださいね。
夏場はエアコンを使わせないというのは熱中症の危険も出てくるので、設定だけお母さんがしてオン・オフのスイッチだけ覚えさせるのもアリですよね。
またお母さんが出かける時に28度設定にして帰ってくるまでつけっぱなしにするのもいいと思います。
ちょっと寒いなと思ったら重ね着をするように練習してみましょう。
インターホンが鳴っても玄関を開けない練習
原則、留守番中は誰かが来ても玄関は開けさせないのが鉄則です。
でも何度もピンポーンって鳴ると、つい出てしまうお子さんもいますよね。
例えば、留守番の練習をしている時に、お母さんが家に入る前にピンポーンってしてみましょう。
普段からお母さんの行動を見ているからでしょうか?
どんなに口でお約束していても、案外出てしまう子供って多いんですよ(;´∀`)
友人の子供の場合は1回だけだったら出ないけど、間隔をあけて鳴らすと出ちゃうって言ってました。
こういうのは、やっぱり実際に試しながら覚えさせていくのが一番です!
小学生の留守番には親子でのルールづくりが大切
子供に留守番をさせるときは、親子でしっかりと決めごとをつくりましょう。
その時に、子供はまだ小さいし何も分からないからって親が一方的に決めてしまうのはダメ!
小さい子供でも理解できることは多いです。
一方的に押し付けられたルールよりも、ちゃんと親子で話し合って決めたルールの方が納得して行動してくれます。
また、なぜお留守番をしないといけないのか、親が働くことの意味をしっかりと教えておきましょう。
そしてお留守番も、家族の一員としてとても大事なお仕事、役割なんだよって話をすると、張り切って留守番を頑張る子もいます。
子供と言っても大事な家族の一員、みんなで頑張ろうね、お父さんやお母さんを助けてねっていうのが伝われば、子供だって頑張ってくれるんです(´▽`*)
では、親子のルールはどういったことを決めるべきなのか?
これはもちろん各家庭によって変わってきます。
お留守番の時間が1時間なのか5時間、6時間と続くのかによっても変わってきますよね。
でも最低限次のことについては決めておきましょう。
- インターホンが鳴った時、誰かが来た時はどうするのか
安全のためには絶対出ないとした方が無難です
- 電話が鳴った時はどうするのか
こちらも原則でない方向で。子供に携帯を持たせていない場合は、お父さんやお母さんが電話をかける時の鳴らし方を決めておきましょう(ワンコール鳴らして切る、すぐにもう1度かけるとか)
- 玄関のカギは開けたら必ず閉める
- 部屋の窓は開けない
エアコンや扇風機での空調管理を忘れずに
- 立ち入ってはいけない場所、触ってはいけないモノのルール
これは特に台所ですね。冷蔵庫は自由に開け閉めしていいのか、電子レンジは?ガス台は?
子供の年齢や正確と普段からどの程度許しているのかなどから慎重に見極めましょう。
低学年の子であれば、飲み物はテーブルの上にたっぷりと用意しておき、台所には入らないとするのもいいと思います。
- 何か困ったことが起きた時のルール誰に連絡をするのか?
お母さんに繋がらなければどうするのか?1人で電話をかけることができますか?
- 宿題、テレビ、ゲームの時間などのルール
- 友達に誘われた、友達が家まで来た時のルール
小学生の留守番では防犯には必要以上に気を遣ってあげて!
子供と約束事を作ったところで充分ではありません。
親にしかできない環境づくりもあります。
- 子供の背の届かい場所にある窓はすべてしっかりと施錠を
- 使ってはダメとしているものは出来るだけ子供が触れないように
扇風機使用禁止としているのであれば、扇風機は親の部屋に移動させてしまいましょう。
ガス台も大抵は使用禁止にする家庭が多いと思います。
それでも万一を考えて元栓を閉めてしまいましょう。
- ご近所さんとのコミュニケーションを積極的に取りましょう
いざという時に子供が駆け込めるような信頼できるご近所さんをなるべく作りましょう。
個人宅でなくても、すぐ近くにある個人経営の文房具屋さん、八百屋さんとかでもいいと思います。
- 親の連絡先、親に連絡がつかないときの代替の連絡先(祖父母?ご近所さん?)を子供が読めるように書いておきましょう
- 定期的に子供に連絡を入れる
30分に1回必要なのか、2時間に1回でいいのかはお子さんの性格や留守番にどれくらい慣れているかよって左右されます
- 子供からの電話を億劫がらない
大人にとってはどうでもいい些細な事でも、子供にとっては一大事ってことよくあるんです。
カルピスをもう1杯飲んでもいいかとか(笑) そんな時には決して怒ってはダメ!
あまり怒ってしまうと子供が委縮してしまって、本当に困っていたり非常事態でも電話できなくなってしまいます。
今までお母さんがそばにいたのに、今は1人でお留守番。
何もかもが初めてで、本人にとっては全てが一大事だし困ったことなんです。
少しずつ自分で判断できるようになるので、お母さんも根気強く子供に向き合っていきましょう(^^)
子供の留守番-さいごに
お留守番をさせているというと「子供がかわいそう」という人もいます。
でもだからといって子供に対して卑屈になる必要はありません。
親だって子供のために一生懸命働いているんです。
だから、「お母さん(お父さん)が昼間いなくてごめんね」ではなく、「みんなで頑張ろうね」というスタンスでいきましょう。
その代り、多少失敗しても怒らない(子供に危険が及びそうなことは曖昧にせずちゃんと話をする)、「ありがとう」「〇〇君が頑張ってくれるからお母さんも助かってるよ」をくどいくらいに伝えてあげてください(´▽`*)
そして一緒にいる間は、思いっきり甘えさせてあげましょう!