ねぶたとねぷたの違いと意味って?弘前ねぷたと青森ねぶたを比較してみた!

 

青森のねぶた祭りと弘前のねぷた祭り。

どちらも全国的にとても有名なお祭りですよね。

でも青森はねぶた(NEBUTA)で弘前はねぷた(NEPUTA)です。

BUとPUの違いって何か知ってますか?

さらに言えば、ねぶたとねぷたの意味はご存知ですか?

BUとPUで違うということは、青森と弘前のお祭りは全く違うものなんでしょうか?

それとも同じ宗派というか流儀というか仲間のお祭り?

ちょっとしたトリビアのご紹介です!

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ねぶたとねぷたに違いはあるの?

実は私、社会人なりたてのころまで「青森ねぶた」と「弘前ねぷた」は同じお祭りだと思ってました(笑)

正式名称は「青森ねぶた」だけど、青森県弘前市で行われるから「弘前ねぶた」っていう人もいるんだって。

そして「弘前ねぷた」じゃなくて、「弘前ねぶた」って思ってたんです。

ねぷたって聞いても勝手にBUに脳内変換してたんですねー。

青森と弘前は別々のお祭りで、BUとPUがあるって知った時は衝撃でしたねー(笑)

で、その時に思ったんです、ねぶたとねぷたって何が違う訳?って。

よく知恵袋や発言小町なんかで、「ねぶたは立体で人形型、ねぷたは平面で扇形」なんてシレっと説明している人がいますが、違います!

これは青森ねぶたと弘前ねぷたのイメージからくる思い込み、誤解です。

ではなにがどう違うのか?

ただの方言です!

え?それだけ?って思いました?

はい、それだけなんです。

青森市を中心として北津軽や下北あたりではねぶた(NEBUTA)といい、弘前市を中心とした津軽地域ではねぷた(NEPUTA)というんだそうですよ。

だから私が弘前ねぷた祭りのねぷたをねぶたに脳内変換していたのも、あながち間違っていたわけではないってことですね♪


 

ねぶたとねぷたの意味は何?

ねぶたとねぷたは方言の違いで、同じ意味の単語だってことは分かりました。

では「ねぶた(ねぷた)」の意味は何でしょう?

昔々のお話ですが、乙女が織った着物を神様にお供えする前に、体の穢れを川や海の水で清める「みそぎの行事」を行います。

この「みそぎの行事」を棚機(たなばた)と呼び、七夕の由来の1つとも言われているんですが、この時に「眠り流し(ねむりながし)」と呼ばれる、睡魔を祓うための灯篭流しも行われるんですね。

「ねぶた(ねぷた)」は眠いや睡魔を指していて、神の災禍を受けないためにこれを追い払う儀式なんです。

これが現在の「ねぶた祭り」の起源だとする説が、今では一般的です。

ちなみに、ねぶたは佞武多と書き、ねぶたを制作する人のことは「ねぶた師」とよばれているんですよ♪

あ、そうそう。

ねぶた祭りと言えば青森と弘前が有名ですが、青森県内にはほかにもたくさんのねぶた/ねぷた祭りが存在しています!

町や市単位で実行しており、それだけ青森の人の生活に密着していることが分かりますね(´▽`*)

 

弘前ねぷたと青森ねぶたを比較してみた

ねぶたとねぷたは方言の違いで同じ意味の言葉だっていうことは、弘前ねぷたと青森ねぶたは地域が違うだけで同じお祭りなんでしょうか?

もちろんお祭りの起源や趣旨といったものは、同じです。

でも同じお祭りでも主催者や地域が違えば、いろいろと変わってきますよね。

そして楽しむ側からすれば、その違いもまた楽しいものです(^▽^)

では最後に簡単にこの2つのお祭りの違いをご紹介しますね。

弘前ねぷたまつり(8月1日~8月7日)

  • ねぷた絵師が書いた武者絵や美人画、水墨画などが描かれた扇形が主体、少ないけど人形型の灯篭もあります
  • 山車灯篭の数は80台近く
  • ハネトは存在せず、勇壮な武者絵の灯篭を見る
  • 掛け声は「ヤーヤドー」
  • 凱旋のお祭り

 

青森ねぶた祭(8月2日~8月7日)

  • ねぶた師が作成した歌舞伎風の人形の灯篭
  • 山車灯篭の数は20台程度
  • ハネトが跳ね回っていて、一緒になって踊る(跳ねる)
  • 掛け声は「ラッセラー」
  • 出陣のお祭り

 
よくこの2つのお祭りを比較して、「動の青森、静の弘前」と言います。

その名の通りで、青森ねぶたは皆で一緒に踊り騒ごう!、弘前ねぷたは見守るというのに近いかもしれません。

賑やかに盛り上がってこれぞ夏祭り!ていう雰囲気が好きな人は青森、厳かとまではいかないけどしっぽりと夏の訪れ(去りゆく夏?)を感じたい人は弘前が向いてますね。

弘前市は昔は城下町だったため、お殿様にじっくりと見て頂くためにちょっと控えめなお祭りになったとも言われているんだとか。

このお祭り、開催期間が被ってますし距離にしてわずか45キロ弱なんです。

なので今日は青森、明日は弘前というようにして、比較して見て回るのも全然可能だし楽しいですよー。

ちなみに、青森の有名なねぶた祭りには五所川原市の五所川原立佞武多(ごしょがわら たちねぷた)もあります。

このお祭りも8月4日~8日開催で、それぞれの都市は五所川原市を頂点に二等辺三角形みたいな位置関係です。

欲張って3都市を周るというのもアリです!

ねぶたとねぷたー さいごに

ねぶたとねぷたの違いは方言だということを知らなかった人も多いのではないでしょうか?

こうやってお祭りの起源や違いを比較してみると、新たな楽しみ方も出てきます。

あなたも誰かに蘊蓄を披露してみましょう!(≧▽≦)

おススメ! 五所川原の立佞武多の館では一年中資料館で展示してます!