思わず食べ物を噛まずに飲み込んでしまったり、包み紙を無くしてしまったからとガムを飲み込んだ経験のある方はいませんか?中には口の中でかみ砕かずに飲み込むと窒息する危険性がある食べ物も存在するので注意しなければなりません。特にお子さんに食べ物をあげる機会が多い方や食品に関する知識があまりない人は、ぜひこの記事で誤飲してはいけないものを確認した上で食べさせてください。
【意外な危険性】ガムを飲み込むと発生するトラブルとは
ガムは材質の仕様上水に解けることがないため、飲み込んでしまうとガムのまま排便される特徴があります。そのため、ガムは飲み込むと喉につっかえて窒息する危険性と、排便したときに下水に詰まってしまう危険性がある食べ物として知られています。例えばガムを誤飲して排便すると、排出されたガムは下水管を通ることになります。
しかし、下水管にはガムを溶かせるような仕組みはなく、流れるのは水分と排泄物のみで、これらの物質がガムを溶かすこともありません。したがって、ガムを飲み込むことで排水管や下水管を詰まらせる原因を作っていることになるため、ガムは絶対に誤飲しないでください。
【誤飲事件の数なら随一】絶対に誤飲してはいけないお餅とは
厚生労働省の調査によると、焼いたお餅は50度から60度なら柔らかさを維持できていますが、40度以下になると硬くなって喉に詰まりやすくなることがわかっています。そのため、お餅を冷まして食べるときは、小さく切って食べてください。ちなみにお餅は30度ちかくになると付着性が高くなることも分かっており、これが誤飲の原因になり窒息してしまう事件もあるようです。
【最も危険?】高い確率で誤飲しやすいこんにゃく入りゼリーとは
こんにゃく入りゼリーはガムを飲み込むよりも危険性の高い食べ物です。温度変化の有無に関わらず口に入れただけで誤飲する可能性が極めて高く、冷やしてしまうと付着性が高くなるため、誤飲による窒息事故の危険性がさらに上がってしまいます。そのため、飲み込む力が弱いお年寄りやお子さんには食べさせないほうがいいでしょう。また、健康体の人が食べる際にも少し人肌に温めるなどして、こんにゃく入りゼリーの付着性を低くしてから食べたほうが安全です。
付着性が極めて高く誤飲しやすい食べ物をまとめて紹介
ガムを飲み込むよりも付着性が高く、窒息死の恐れがあるとされるのが以下の食べ物です。
- もなかの皮
- 薄切りのきゅうり
- ワカメ
- 焼き海苔
- 団子
これらは温度や形状を問わず喉に張り付いてしまう可能性が高く、飲み物と一緒に飲み込むなどして喉に付着するのを防止したほうがいいでしょう。
【骨の数に要注意】魚を誤飲したときの危険性について
骨付きの魚料理は、骨を取り除いてから食べないと骨を誤飲して喉に詰まらせることがあるため、ガムを飲み込むのと同じくらい危険性の高い食べ物です。ちなみに以下のような魚では、特に骨が多いのでできれば調理する際に骨を取り除いてから振舞ったほうがいいでしょう。
- 鮭
- 秋刀魚
- アジ
- ホッケ
- サバ
ただし、これらの魚でも水煮や味噌煮にすると骨が柔らかくなって喉に詰まる心配も少なくなります。また、比較的骨が取りやすい魚もあるため、骨をとるのが面倒な人は秋刀魚や鮭などを食べるのがおすすめです。
まとめ
ガムを飲み込むと間接的に排水管が詰まるトラブルに発展する可能性がある上に、喉に詰まらせると窒息事故に繋がります。そのため、味の無くなったガムは必ず包み紙に包んでゴミ箱に捨ててください。また、ガムの他にも飲み込むと窒息する危険性のある食べ物は沢山存在し、中には温度によって付着性が高くなる食べ物もあります。したがって、各食べ物に合わせて一番柔らかくなる温度管理を行うか、小さく切ってから食べることをおすすめします。