私は3児の母です。
上と真ん中の子が発達障害の診断を受けたのは、彼らが小学校に入った後です。
娘は4年生の6月に、息子は2年生の6月に診断がおりました。
診断後、学校ではどんなサポート体制があるのでしょう?
私がどのように連携していったかをご紹介していきます。
発達障害(自閉症スペクトラム)の子供への小学校のサポート
我が家の場合、長女が自閉症スペクトラム、長男は自閉症スペクトラムとADHDと診断されています。
検査後、児童福祉センターの担当の先生が、学校の先生と今後のサポートについて話し合われました。
センターの担当の先生が勧められたのは、担任との交換日記と通級(通常クラスに在籍しながら特別支援教育を受ける)です。
娘の場合、自閉症スペクトラムの影響か人への警戒心が強いタイプで、新しい担任の先生とまだ打ち解ける前に交換日記が始まりました。
それに加えて、もともと自分の気持ちを文章で表現することが苦手な子だったので、交換日記は続きませんでした。
ですが、先生と子供との間に信頼関係があったり、文章を書くのが好きな子だったりすると効果はあるかもしれません。
センターの先生に伺った話では場面緩黙の子どもでも交換日記できる子は先生と筆談の会話に繋がる可能性があり、スムーズに意思が伝わりやすくなるということです。
無理強いはさせずに挑戦してみるというのはアリだと思います。
また、センターの先生から学校以外で提案があったのは、放課後デイサービスの利用です。
発達障害の子どもの放課後のサービスがあるんですね。
学校以外の集団に違和感のない子どもは有効だと思います。
いろいろと相談した結果、娘は通級を利用することにしました。
自閉症スペクトラムの子供に行われた通級でのサポート
発達障害で場面緩黙だとわかり、担任から通級を勧められました。
通級は言葉や聞こえの困難な児童が通う教室ですが、どこの学校にも設置されているわけではありません。
学校に教室のない児童は近くの学校の教室に通います。
幸い娘の学校に教室が設置されていましたので、通いやすくとても助かりました。
娘の学校の場合、通常のクラスの授業中に通級の時間を取ります。
通級に行ってる間の通常クラスでの授業は、後でフォローがされるんですが、娘は目立つことを嫌う子でした。
なのでそのフォローは授業中ではなく、週1回放課後に誰も児童がいない時間にしていただきました。
通級では先生に手話を教えていただいたり、バランスボールにどれだけ乗れるかをやってみたり、先生とバドミントンをしたりしていたそうです。
授業についていけるようにするためというよりは、授業以外のリラックスする時間を確保するために有効だなという印象です。
特に通級でありがたかったのが、4年生の宿泊学習のシュミレーションです。
小学校では4年か5年くらいから、林間学校のような宿泊行事がありますよね。
娘にとっては先生やお友達と初めての宿泊でしたので、親子で不安でいっぱいでした。
通級では宿泊する場所のパンフレットを使って、写真見たししながら宿泊先の様子を把握したりしてたそうです。
娘は視覚優位なタイプでしたので、写真など目から情報を取り入れることでかなり助かりました。
また、娘は場面緩黙ですので宿泊中に困りを伝えられないと大変なので、困りそうな言葉を想定して付箋に書いてみたりしました。
実際に宿泊学習の最中に懐中電灯がうまく点かなくて困ってたところ、付箋が大活躍して先生に伝えられました。
荷物も事前に家や通級で、詰めたものをどう出すのか、使ったものはどうやってしまうのかといった練習もやってみました。
おかげで宿泊学習は無事に行くことができました。
学校や通級では、普段の宿題についてもサポートをしてもらっていました。
娘は字をキレイに書ける子で、本人もそのことに自信を持ってます。
だからこそ宿題は丁寧に仕上げることに強いこだわり持ってるんですが、そうすると宿題を終わらすことに時間がかかってしまいます。
計算問題なども、解けない問題を飛ばして終わらすということは嫌で、すべて丁寧に仕上げたい子でした。
そうすると家でやってるだけでは、時間が足りなくなってしまい負担になってくるんですよね。
また知能レベルがボーダーなので、全て自力で解けるわけではなく家で宿題がやりきれないこともあります。
こういったことを先生方にお話しして、休み時間や放課後を使いながら宿題はこなしていました。
ADHD+自閉症スペクトラムで発達指数が年相応の息子の場合のサポート
息子は学校へ行きたがらないことがよくありました。
その理由の1つが、新学期の朝休みのざわざわだったんですね。
また2年生になると、新しい担任で35人学級、おまけに補助の先生がいない状態でだったのですが、これが息子には耐えられないようでした。
さらにタイミングが悪く、花粉症になったり、中耳炎になったりアレルギーに敏感なことも行き渋りの原因でした。
なので、先生方に相談して慣れるまでは保健室に登校することに。
息子の場合は、学校そのものが嫌だったわけではなく、行けば楽しい場所みたいです。
なので朝は保健室に行き、徐々にクラスの方に顔を出すという感じでサポートしていただきました。
発達障害がある子どもに対しては、個別の指導計画を作ることが一般的です。
普通学級で一斉に指導したら困りが出る発達障害の子どもに、担任が子どもに応じた目標や手立て、配慮事項を考え、子どもの実態に応じた支援をするためのものです。
狙いは実現可能なもので、子どもと担任が前向きに取り組めるものが書いてあります。
学期の最後には保護者が確認します。
もちろん無理がある場合などは、相談して変えていただけます。
問題がなく、大丈夫な場合はサインします。
この指導計画は、年度替わりには次の担任に引き継がれます。
娘にも個別の指導計画はありました。
不登校中も担任の家庭訪問を週1で30分と続けていただき、指導計画は中学に引き継がれました。
この個別指導計画があると、親としても学校での指導の様子が分かるし、家庭でのフォローもしやすく私はとても有難い制度だと思っています。
担任の先生は大変でしょうが・・・。
もう1つ、息子がお世話になったのはスクールカウンセリングです。
スクールカウンセラーが設置されている学校は多いですよね。
うちの学校の場合、スクールカウンセリングは養護の先生が窓口です。
私も養護の先生に相談して繋いでいただきました。
スクールカウンセラーは実際に対象児童の授業の様子を見ていただき、保護者の困りをカウンセリングして、担任の先生に伝えていただけます。
学校と家庭の橋渡しみたいな感じでしょうか。
学校で困りがある子ども、療育するほどでもないが発達障害の困りがある子どもには有効だと思うので、ぜひ有効活用してみてください。
最後に息子の宿題のケースです。
注意力散漫な息子は、家で集中して宿題ができないことがありました。
また集中してない時は漢字の宿題は汚い字になってしまい、それを直すストレス強く感じるようです。
娘と理由は違えど、家庭だけで宿題を終わらすことが難しいので、休み時間に漢字や計算の宿題をやることを担任の先生に配慮していただきました。
また計算のノートに書くのが疲れてしまうので、プリントにしていただいたりといった個別の対応もしていただいています。
発達障害の子供への小学校の対応や受け入れ体制-さいごに
発達障害の診断を受けると、学校でのサポートが受けやすくなります。
発達障害の子どもは、他の子と同じ一斉指導だと何かと困ることがあるのでサポートを受けられるというのは、子供のためにもとてもいいことだと思います。
先生に困っていることを毎年話すのは大変なことですが、子どものために学校がどんな配慮ができるのか保護者側から声をあげることは大事ですよね。
主治医、スクールカウンセラー、通級の先生、養護の先生などと繋がると担任の先生に伝えていただけます。
学校生活がより過ごしやすくなるためにも、いろいろな先生と仲良くなることをおすすめします^^