発達障害の子供は、学校に適応することが難しいことが多いです。
娘は3年生の終わりごろに発達障害であることが正式に分かりました。
それまでもその後も、いろいろと問題は起きていますが学校に対応を求めることはとても大事です。
学校に適応できない子どもを持つ親が参考になればと思い書きました。
発達障害の子供が学校に行きたがらなくなった
うちの娘は入学当初から場面緩黙でした。
ただ当時はまだ発達障害の診断は受けていません。
1~2年生の時は先生の理解もあり、娘は学校でお話ししないけど、自分なりにいろいろ考えていると受け止めてくれていました。
またクラスメイトともそれなりに仲良くやっていました。
ただ、その中にお世話焼きタイプの女の子がいたんですが、娘は彼女にも一言も話すことがありませんでした。
やはり会話が成立しないと、まだ小学生なのでお友達もどうしていいか分からなくなってくるんだと思います。
お友達とも徐々に距離が開き始めました。
娘の場合は2年生への進級時は1年生の時のクラスがそのまま持ち上がりになり、3年生でクラス替えです。
担任の先生も替わりました。
1、2年生の時の担任はベテランの方で、娘にもいろいろと配慮をして頂いていましたが、新しい先生はまだ教師2年目の若い先生。
先生にも余裕がなかったのか、やはり経験値の違いなのか、1・2年の時との違いはありました。
特に娘は、自分からこうしたい、ああしたいという意思を表現できないタイプなので、辛い1年間になったと思います。
うちの学校では集団登校をしているんですが、1年生の秋ごろから集団登校ではなく、1人で通うようになっていました。
それが3年生になると1人で行くだけでなく、授業にも遅刻するようになっていきました。
これも3年生に進級した後のいろいろな出来事が、娘に影響していたのかなと思います。
(決して3年生の担任が悪いというわけではなく、親と学校、先生との連携がうまくいかなかったんですね)
そして3年生の3学期、1月の終わりごろに夫から学校への遅刻について話がありました。
夫は普段は育児に無関心ですが、自分が休みの日に気になったようです。
娘が学校に行くのが精一杯なことを伝えても、すべて私の躾のせいにされました。
当時は夫の両親とも同居していましたが、義両親も同じ意見でした。
参考 発達障害ではなくしつけの問題、育て方が悪いと義母に責められた結果
学校での場面緘黙の期間も長いし、発達の遅れも気になり児童相談所に行き、生育歴を話したうえで発達検査を希望しました。
ただ検査はすぐに行うことが出来ず、結局5月ごろまで待つことになったんですね。
が、そんなころに娘が学校でトラブルを起こすという事態になってしまいました・・・。
ある日、「娘が学校で虐められている」と書かれた手紙が見つかったのです。
学校で娘の持ち物に匿名の紙が入っているのが3回、家の娘の靴の中が1回。
我が家に遊びに来る友達はいないし、誰が靴の中に入れたのか不思議に思いながら、教頭先生、隣のクラスの先生、担任、私で話し合いました。
隣のクラスの先生にも同席してもらったのは、手紙以外に隣のクラスの子の縄跳びがなぜか娘の靴に入れられていたからです。
犯人と呼んでいいのか分かりませんが、誰が手紙を書いたのかが分からないのでクラスのプリントを見て似た筆跡の子を探すことに。
その結果、娘の自作自演だったことが判明しました。
娘は担任の先生と私に、しんどいことを訴えていたんです。
学校では話せなくなってしまうし、先生に自分の気持ちを訴えることも出来ない子なので、この方法しか取れなかったんでしょう。
私も娘へのケアが疎かになってしまっていたのかもしれません。
その日に先生方には、娘が発達障害かもしれないから専門機関で相談していることを伝えました。
教頭先生が「発達障害かわからないけど、お母さんは充分見てきています。いろいろな機関に相談するのはいいことですね。」と言ってくださいました。
この言葉には、正直とても救われたのを覚えています。
特に我が家は夫と同居する義両親が協力的ではなかったので。
それから娘は行き渋りが始まりました。
私も担任も娘を責めなかったです。
娘のケアを気をつけるようにしました。
私は娘が学校が辛いんだって心が痛みました。
それから娘のことを児童相談所のケースワーカーさんに話し、児童福祉センターの発達専門外来の先生に繋いでもらうことになりました。
発達障害児としての対応を学校にお願いする
発達検査は5月の末まで待つことになりますが、娘の問題に心が潰れそうなのでその前に発達専門外来の先生に相談しました。
先生とは初対面だけど娘は会話できたんですよね。
ちょっとびっくりです(笑)
先生には今までの相談内容と娘の様子から、自閉症スペクトラムの特性が当てはまると言われました。
自閉症スペクトラムの二次障害として場面緩黙があるとのこと。
実は3歳健診の時や幼稚園でも、可能性としての指摘をされていたんですね。
ですので「まさか」というよりは「やっぱりか」という気持ちの方が強かった気がします。
自閉症スペクトラムの特性についての用紙をいただき、娘を学校に送った時に教頭先生にコピーし、担任の先生と共有していただくことに。
ここからきちんとしたフォローが学校でも始まったので、やはり専門機関できちんと診ていただくというのは大事だと思います。
特に場面緘黙などは、発達障害なのか内気な性格や人見知りなのかは、やはり専門家の判断が必要です。
もちろん先生方はそれまでの経験値があるので、ある程度の判断は出来るでしょうがやはりそこに頼ることは危険ですし、先生方の負担も大きくなります。
発達障害(自閉症スペクトラム)としての確定診断
リアルにいじめに遭っていたり、陰口を言われたりも先生に相談しつつ迎えた4年生の新学期。
担任の先生も教頭先生も替わり、新しい先生について行こうと何とか毎日学校に行っていました。
5月に発達検査を受け、結果は6月に出ました。
結果はやはり自閉症スペクトラムでした。
改めて担任の先生と教頭先生にお話しさせていただきました。
すでに発達専門外来の先生のお話を伝えていたので、話はスムーズに進みました(専門外来は3年生の時でしたが、4年時の担任にも引き継ぎはしていただいています)
その時の見立てと今回の正式な診断結果に違いはなかったので、基本的には今まで通りでした。
ただここで初めて、発達障害で場面緩黙があるので通級を勧められました。
やはり正式な診断を出してもらうというのは、適切なサポートを受けるという意味でも大事なんですね。
この時以降の学校側のサポートについては、別記事でも詳しく書いていますのでそちらを読んでみてください。
参考 発達障害の子供への小学校の対応や受け入れ体制【我が家の場合】
発達障害の子供への対応を小学校に求めた時の話-さいごに
うちの娘の場合は学校に適応できない傾向があったので結局不登校になりましたが、学校の先生にはいろいろ親身になっていただいたので感謝の気持ちでいっぱいです。
発達障害がわかってからも、常に娘に対して何ができるか考えてくださいました。
娘が学校に通った4年間も行かなかった2年間も、ずっと学校と繋がっていました。
発達障害児は、周りが環境を整備してあげることで生きやすくなります。
そのためにも親と学校との連携は必要不可欠です!