遠距離の引っ越しをするので、飛行機での移動を考えているんだけど、愛犬は飛行機は大丈夫なんでしょうか?
ペットを飛行機で移動させる場合、何に気を付けたらいいのでしょうか?
愛犬は飛行機以外にどんな引っ越しの移動手段があるのでしょうか。
たかが犬ではなく、もはや家族の一員ですよね。
犬にとって、安全で負担の少ない引越しにするためのコツをご紹介します。
引っ越しで愛犬を飛行機に乗せる予定
愛犬は家族だから、一緒に飛行機に乗りたい!
日本の航空会社の規程では、同じ航空機に乗ることは可能ですが客席に立ち入らせることは出来ません。
犬の場合は、スーツケースと同様に荷物扱いになります(盲導犬などは別ですよ!)
犬は飼い主さんと同じ客室ではなく、スーツケースを入れる貨物室(バルクカーゴルーム)に入れて運ばれていくのです。
もちろん、ほんとの荷物みたいに放り投げるような扱いはされないので安心してくださいね。
空港で航空会社に犬を預けたら、飼い主さんは飛行機が到着して貨物室から運ばれてくるまでは犬に会えません。
もちろん、貨物室からスーツケースと一緒に出てくるわけではなく、ちゃんと航空会社のスタッフが別で手渡しで渡されます。
引っ越しでペットを飛行機に乗せる時の注意点
まず気をつけないといけないのは、ペットにとって飛行機に乗るのはリスクを伴うということ。
日常生活とは大きく異なる輸送環境は、ペットの状況に様々な影響を与え、衰弱もしくは最悪の場合は死傷することがあります。
考えたくもないですけど、万が一ペットが死傷した場合の原因がペット自身の健康状態や体質、ペット固有の性質などにある場合、もしくは梱包の不備がある場合は航空会社は責任を負いません。
もちろん責任の所在以前に、そんな目に大事な愛犬を合わせられないですけどね・・・。
またブルドッグやシーズーのような短頭犬種は暑さに弱いため、5月~10月にかけては受け入れないという航空会社も多いです。
確か何年か前に、チワワが熱中症で死んでしまったんですよね。
機内はある程度の空調管理はされていますが(客席ほど快適ではありませんが)、貨物室に積み込む前後は外気温や日光の照り返しなどにさらされます。
ペットを飛行機に乗せる飼い主さんは航空会社の注意事項をしっかりと確認し、愛犬を守るためにも対策を十分に取ってあげてくださいね。
健康状態
長時間飼い主と離れることやペットケージに入ることに慣れていない、持病があるのいずれかの場合は獣医と相談して決めましょう。
航空機の利用に適した健康状態ではない、妊娠中、生後4ヶ月未満、心臓疾患や呼吸器疾患の場合、預かってもらえません。
大型犬は体力もありますし耐えられる子が多いです。
大きな事故に繋がりやすいのは、どちらかというと小型犬です。
もちろん小型犬でも元気に飼い主と再会する子が圧倒的に多いですが、飼い主であるあなたがしっかりと健康状態を見極めてあげてください。
輸送環境に耐えられる?
チェックイン後、愛犬は搭乗時間まで空調の効いた場所に預けられ、航空機の貨物室(バルクカーゴルーム)に慎重に乗せられます。
貨物室の室内環境は照明が消え、暗室です。
温度や湿度はある程度コントロールされていますが、客室とは違い外気温に影響されます
夏場は気温や反射熱の影響を受けて暑くなることも。
航空機への移動、乗り降りは屋外になるため、夏場や冬場は温度・湿度に大きく変化が生じる場合があります。
これが先ほどのチワワの子の事故に繋がってしまったんですね。
また離着陸時は、機械操作音や風切り音がしますし、航空機の乗り降りの際には、航空機や地上車両の音が聞こえます。
健康状態は良好でも、極端に気が弱かったり大きな音が苦手な子は、長時間怯えて過ごすことになってしまいます。
航空会社の利用条件を確認することはもちろんですが、我が家の子が耐えられるかどうか心配な場合はこれも獣医に相談してみましょう。
事前準備
ペットの不安やストレスを最小限にするため事前の準備が大事です。
長時間ペットケージに慣れていないペットはストレスを感じやすいため慣らしておきましょう。
飼い主が側にいる状態で長時間クレートに入ってる練習、その次は飼い主がいないところで長時間クレートでガマンしてもらう練習。
少しずつ練習して鳴らしてあげてください。
初めての航空機、または心配がある場合は獣医に相談することをおすすめします。
ペットの熱中症や脱水状態を防ぐため、また興奮状態を抑えるため、ケージに給水器(ノズル式)を固定して取り付けることが必要ですね。
飛行機の遅延も想定して、お水はしっかりと余裕を持たせましょう!
暑さ寒さ対策のため、夏場はクールマットや保冷剤などの冷却グッズ、冬場は毛布やペット用カイロを用意するのも効果的です。
いつも遊んでるオモチャや飼い主の匂いがついているものもクレートに入れてあげると、ワンコも安心しますよ^^
当日の注意
引っ越し前はバタバタでしょうが、ペットは飼い主の変化に不安になるので、いつもとなるべく同じように接するように心がけてください。
当日の食事は満腹状態、空腹状態は飛行機酔いなど体調を崩す原因となります。
食事や水分を与える場合は適量で。
到着後の注意
環境の変化に体調を崩すことがあるのでなるべく安静にさせてください。
飼い主さんと再会直後は、犬も興奮状態になるのでいきなりクレートから出したりしないように!
不用意に出すと飛び出して周囲の迷惑になったり、事故に巻き込まれたりしてしまいますよ!
そして、愛犬の様子をしっかりと観察してあげてください。
いつもと違う場合は、獣医に診断を受けなければいけませんよね。
引っ越し後にかかれる獣医があるか、事前に調べておきましょう。
愛犬のためのその他の引っ越し移動手段
飛行機はうちの愛犬にはリスクが高い、もしくは様々な理由で飛行機に搭乗できない場合、その他の引っ越し移動手段を考えましょう。
日本国内であれば、時間はかかっても飛行機以外の手段での移動は可能です。
とはいえ、通常の引っ越しサービスではペットは運んでもらえません。
生き物の運搬にはそれなりの専門知識が必要ですし、責任問題にも関わります。
可能な限り自分で運ぶ方が、愛犬の性格や管理がわかっているので安心ですね。
電車・新幹線
電車や新幹線は小型犬なら手回り品として持ち込み可能です。
料金は10㎏以内280円です。
小型犬なら自分と一緒に移動する方が良さそうですね。
車・レンタカー
自家用車なら運転が大変ですが、ペットには安心ですね。
特に大型犬は電車での移動はムリなので車となります。
車がない方はペット可能なレンタカーを使うといいですよ。
ただし、レンタカーの場合は小型犬に限るとしている会社も多いです・・・。
ペット同乗可、現地返却可のところを探しましょう。
ペット用の引っ越しを依頼する
中型犬や大型犬の場合で飛行機はムリ、自家用車もないので自分で運べないっていう場合。
そういう時はペット用の引っ越しを依頼します。
1.引っ越し業者のペットの引っ越しオプションサービス
引っ越し業者はあくまでもペットの運搬のプロであり、ペットの飼育のプロではないことを頭に入れておきましょう。
運搬のサービスとして、専用車で移動するケースと他のペットや荷物と混在するケースがあります。
ペットの専門家でない業者にお願いをするので、専門車で運ぶ方が愛犬への負担やリスクも少なくなります。
2.ペットの移動・運搬専門サービス
引っ越しと関係なく、普段からペットの運搬を行っているため、経験値が高いです。
自分で運べない場合はおすすめです。
飛行機で引っ越し時犬は大丈夫?ペットの移動手段で気を付けたいこと-さいごに
ペットとの引っ越しは飛行機でも他の移動手段でもそれぞれリスクがあります。
ペットにとって、どの移動手段がベストなのか考えてあげてくださいね^^