年末調整をしたら確定申告はしなくていい?両方必要なケースは?

 

サラリーマンの方は、毎年年末が近づいてくると年末調整を会社でしますよね。

では確定申告はどうしてますか?

年末調整をしているから確定申告はしなくていい?

それとも年末調整も確定申告両方必要?

結構悩んでる人って多いと思います。

私も人事部で働いていた時に、よく相談を受けていました。

でも答えはケースバイケースなんですよね。だからややこしいんです( ・´ー・`)

今日は会社で年末調整をした場合に確定申告はしなくていい人と、両方必要な人はどんなケースがあるのかご紹介します。

 
  

年末調整をしたら確定申告はしなくていい?

年末調整って何をするの?っていうお話は、別の記事でご紹介しました。

おススメ! 年末調整で税金は必ず返ってくる?返ってこないことは?還付はいつ?

確定申告って言うのは、基本的には年末調整と同じです。

1年間の税額を確定させて過不足分を調整しましょうってことですね。

となると、会社で年末調整をしたらもう確定申告をしなくてもいいよっていう人は、それなりの人数います。

どういう人が確定申告の対象外になるのか、具体的に説明していきますね。

  • 会社で年末調整をしてもらった
  • 年末調整をした会社からもらった源泉徴収票に書かれている収入額以外に、その年の収入は一切ない
  • 扶養家族の申告は正しく書いて提出しているし、提出後も12月31日までに変更はない(年末に子供が生まれたなど)
  • 保険料控除や2年目以降の住宅ローン控除、障害者控除などの所得控除を全て申告している
  • 年末調整で申告した所得控除以外に適用できる所得控除はない

 
これらに全てあてはまる人は、年末調整だけでオッケー!

確定申告の必要はありません(*^▽^*)

では、次に年末調整をしたけど確定申告も必要となる主なケースのご紹介です。

 

年末調整も確定申告も両方必要となるケースは?

正確には、確定申告をしないといけない人と、しなくてもいいけどしたら税金が戻ってくる可能性があるからした方がいいよっていう人に分かれるんですよね。

まずは確定申告をしないといけないケースから。

 

働いているのに年末調整をしていない人、複数の会社から給与を受け取っている人

会社勤めをしていたら、基本的には年末調整をしている人がほとんどです。

でもアルバイトや契約社員は年末調整をしない(雇用形態で分ける)とか、アルバイトやパートでもフルタイムならするけど短時間なら対象外(労働時間で分ける)ってする会社は結構多いんですよ。

もしくは週末だけ副業でアルバイトをしていて、それを副業の会社の人が知っている場合は年末調整をやらないこともあります。

私が人事部で働いていた会社は、正社員と契約社員は労働時間に関係なく全員、アルバイトやパートはフルタイムで働いている人のみ年末調整の対象でした。

会社やお店のような企業組織で働いている=必ず年末調整をしているわけではありません!

また転職をした人の場合も、これにあてはまりますよ。

会社によっては中途入社してきた社員に、前職での源泉徴収票を持ってくれば年末調整でまとめてやってくれるケースもありますし、前職分は自分で確定申告をしてねって会社もあります。

 
ではどうやって年末調整をしたのか見分けるのか?

確実なのは源泉徴収票を見ることです。

源泉徴収票の下の方に、細かく分かれているスペースがあると思います。

そこに「乙欄」という項目があるので、そこにチェックが入っているか見てみましょう。

乙欄にチェックが入っていれば、年末調整は行われていません。

確定申告をしないとダメです。

ただ転職組の方は、そこの会社の分の年末調整が行われていれば、乙欄にはチェックは入っていません。

だからこれだけでは判断できないんですよね。

チェックする方法は2つ。

1つは年収額を確認すること。

年収を見れば、今の会社の分だけなのか前の会社の分も入っているのか大体分かりますよね。

もう1つは、「摘要欄」を見ることです。こっちのほうが確実ですね。

他の会社の給与所得も含めて年末調整を行った場合、必ず摘要欄に会社名や収入額などが記載されています。

ここに前職の情報が書かれていれば年末調整されている、書かれていなければしていないと判断できますよ。

 

年収が2000万円を超える人

年収が2000万円を超える人は、会社で年末調整を行いません。

↑のケースと同様に、「乙欄」にチェックがついているはずです。

確定申告をしてくださいね。

 

給与以外に他に収入源がある人

副業でアルバイトや株、ブログを使ったアフィリエイトやアドセンスをしている人多いですよね。

もしくは家賃収入がある人もそうです。

こういった「給与」以外の収入の合計が所得20万円を超える場合は、確定申告をしないとダメですよ!

 

 
では次に、確定申告は必須ではないけど、したら税金が戻ってくる可能性があるよってケース。

 

年末調整で適用されていない所得控除がある人

年末調整の時に扶養控除はもちろん、住宅ローン控除や保険料控除の申告をした人も多いですよね。

でもそれ以外にも所得控除ってあるんですよ!

たとえばこんなの。

  • 医療費控除
  • ふるさと納税などの寄付金控除
  • 住宅ローン控除(1年目は年末調整できないので確定申告で!)

 
あ、もちろん年末調整までに書類が間に合わなかったり、申告を忘れていた保険料控除などの申告も出来ますよ。

ただし当たり前だけど、一度年末調整で適用された所得控除を確定申告でもう一度・・・なんてことはできません(;^ω^)

 
それ以外に、災害減免法による所得税の軽減免除っていうものもあります。

毎年のように地震や台風などの自然災害が起こりますよね。

被災された方々の負担が少しでも減らせる制度です。

 

年末調整をしたら確定申告はしなくていい?両方必要なケースは?-さいごに

税務署は、確定申告をしないといけないのにしていない人へのお咎めはあります。

でもしなくてもいい人がしなかった場合、確定申告すれば税金が戻ってきますよーなんていうお知らせはしてくれないんですよね​(;”∀”)

確定申告が必要な人はもちろんですが、少しでも税金を取り戻せる可能性がある人もぜひチャンスを逃さないようにしてくださいね。

年末調整や確定申告に役立つ記事はこちらにもありますよ♪

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