名前に惑わされて年齢制限があるかのようなJR全線共通のフリー切符、青春18きっぷ。
気にはなっているけど、買い方やルールがいまいちわからない、元は取れるの?
そんなあなたに、青春18きっぷの基本的な使い方を元が取れるかどうかの判断基準をお教えします
青春18切符の買い方と値段
青春18きっぷというのは、全国のJR各社が共通で発売しているフリー切符の商品名。
一年中いつでも帰るというわけではなく、毎年春、夏、冬の三回、それぞれ30~50日間ほど利用可能な期間があります。
2017年に関しては下記の通り。
- 春: 2017年3月1日~2017年4月10日 (発売期間: 2017年2月20日~2017年3月31日)
- 夏: 2017年7月20日~2017年9月10日 (発売期間: 2017年7月1日~2017年8月31日)
- 冬: 2017年12月10日~2018年1月10日(発売期間: 2017年12月1日~2017年12月31日)
あ!って思った方もいるでしょうか。
そう、利用可能期間は学校の春休み、夏休み、冬休みに合わせてるんですねー。
そして、まだ10日ほど利用可能期間が残っている段階で発売は終了となります。
青春18きっぷを使った旅行の計画を立てる場合は、これは要チェックですね。
このきっぷ、JRのみどりの窓口や旅行代理店で簡単に買えます。
金額は1セット11,850円。
5回分がセットになっているので、1回(1日)あたり2,370円でJR全線で自由に乗り降りができるというわけですね。
ただ、自由に乗り降り可能といっても、乗れる電車の種類に制限があるんです!
青春18切符の使い方とルール
青春18きっぷのルール1 乗車できるのは普通列車の普通車自由席
自由に乗り降り可能と書きましたが、どの電車に乗ってもいいわけではありません。
乗れるのは、普通列車の普通車自由席です。
分かりやすく説明すると、普通に券売機で切符(乗車券)が買えて、プラスαのお金を支払わなくていい在来線と思ってください。
在来線ということなので、新幹線や特急などはダメですね。
特急料金や指定席券を買い足しても乗れません。
新幹線や特急に乗りたい場合は、新たに乗車券と特急券、指定席券を買う必要があります。
普通列車ということで紛らわしいかもしれないですが、中央線の快速や特別快速、東海道線や総武線快速などは問題なく乗れます。
ただし、東海道線や総武線快速ってグリーン車がついていますよね。
ほかにも横須賀線や湘南新宿ライン、宇都宮線などなど。
こういう電車のグリーン車はグリーン券を新たに買えば青春18きっぷで乗車可能です。
通勤時間帯に走ってる全席指定の「ホームライナー」のような電車も、指定券などをを買えば青春18きっぷで乗車可能となります。
青春18きっぷは5回分が1セット
青春18きっぷは1日2,370円で乗り放題になる切符が5セット入っていると思ってください。
つまり5日、もしくは5回分のフリー切符がついているんですね。
これは結構自由度が高くて、個人で使用してもいいしグループで使っても構いません。
さらに5日連続とかである必要もありません。
ただし切符自体は1枚しかないんです。
つまりグループで使う場合も、全員が同じ駅で乗り降りをしないといけません。
例えばこんな使い方ができますよ。
- 1人で日帰り旅行を1日(1回分)、2週間後に1泊2日の旅行で両日ともに使用(2回分)、さらに翌週に友達と2人で日帰り旅行(2回分)
- 1人で3泊4日の旅行をして往復のみ使用(2回分)、別の日に3人で日帰り旅行(3回分)
- 5人で日帰り旅行(5回分)
複数人で利用する場合、みんなの最寄り駅がバラバラってことって普通にありますよね。
その場合、各自の最寄り駅から集合場所までは普通に切符を買って集合し、集合場所から青春18きっぷを有効化(窓口で日付を入れてもらう)して使いましょう!
青春18きっぷの1日(1回)とはその日の0:00~24:00が原則
さっきから1日(1回)分って連呼してますが、この場合の1日っていつからいつのことなのか?
始発から終電まで?
いやいや違うんですねー。
原則として深夜0時から24時までを、1日として考えています。
例えば電車に乗っている間に24時になってしまった場合、24時をまわって一番最初に着く駅で下車すればセーフです。
それ以降も乗っていたら、乗り越し扱いとなるので窓口で精算してくださいね!
ということはです。
深夜0時を過ぎても終電まで何本かあることってありますよね。
でも深夜0時以降に発車する電車は、翌日扱いとなってしまうんですねー。
ただし!
東京および大阪近郊の電車特定区間内では終電まで有効という特別ルールがあります。
この電車特定区間というのは、私鉄と競合している場所では運賃を特別に割引している区間の事なんだそうですよ。
で、この区間内だったら0時までではなくて終電まででいいよっていうことなんですね。
ややこしいのが、この区間は例えば「山手線内の駅全部」みたいに分かりやすくないってこと。
全線が電車特定区間の路線もあれば、一部区間だけが指定されている場合もあります。
イチイチ調べるのもメンドウだと思うので、0時を過ぎて下車する場合は駅員さんに直接聞いてみた方が早いかもしれませんね(´・ω・`)
青春18切符で元を取ることは出来る?ルートのおすすめは?
さて、いろいろ難しいことを書いてきましたが(でもこれも大事!)、一番知りたいのは元が取れるの?ってことですよね。
ぶっちゃけて言ってしまえば、日帰りであれば片道1,185円以上であれば元が取れてしまいますよね。
東京駅からとした場合、小田原、大槻、高崎、宇都宮、木更津、この辺りまで日帰りで出かければ、1回分の2,370円の元を取ることが出来ます。
もちろん、もっと遠くまで行けばお得感は増しますよね。
でも思い出してほしいのが、新幹線や特急は使えないという事。
遠くなれば遠くなるほど、在来線のみでの移動は時間がかかるし、乗り換えも大変です。
地方に行けば電車の本数も多くないので、乗り換えの時間とかもきちんと調べておかないと大変。
お金はないけど時間と体力だけはたくさんあるっていう若者が、青春18きっぷで東京から仙台とか大阪、広島に出かけるのはアリかもしれません。
でも社会人となると、時間の方が貴重だったりしますよね。
となると、どのような使い方がベストなんでしょうか?(´・ω・`)
私のおすすめは、日帰りや1泊で片道2~3時間程度のところへのお出かけです。
東京からであれば、奥多摩の日原鍾乳洞に涼みに行く、伊豆や熱海まで足を伸ばして温泉に入る、房総に行って美味しい海の幸を味わう、宇都宮で餃子ツアーをする。
こんなのはどうでしょうか?
どこも、日帰りでも1泊でも気軽にフラッと行ける距離ですよね。
もしくは途中の移動は新幹線(乗車券と特急券を別途購入)で移動し、現地で観光地巡りをするのに使い倒すというのもアリですよね。
1人で5回実行してもいいし、2人や3人で行っても楽しいです(*‘∀‘)
青春18きっぷ-さいごに
青春18きっぷはのんびりと鉄道の旅を楽しんでもらうためのフリーパスなんだそうです。
新幹線などで1分でも早く現地へ!ではなく、移動中も旅の気分を味わってねっていうことですね。
社会人にとって遠出には向かないかもしれませんが、近場の行楽には使い勝手がいいというのが少しはお分かりいただけたでしょうか?
利用できる期間が限られているので思い立った時にいつでもとはいきませんが、機会があればぜひ青春18きっぷで楽しい旅を送ってみてください♪