先勝とはどんな日?先勝にやってはいけないこと・やるべきことは?

中国で生まれた六曜は、14世紀頃に日本に伝えられました。中国では「時間」を区切る際に使われており、日本でも当初は時間の吉凶を占う指標として用いられていましたが、明治時代の歴改正により、現在のような「日」の吉凶を占う指標として利用されるようになりました。そんな六曜の中に「先勝」があるのですが、一体どんな日なのでしょうか?聞いたことはあるけど、詳しいことは知らないという方も多いでしょう。また、先勝にやってはいけないことややるべきことについても調査していきます。

先勝とはどんな日?

「先勝」は「せんかち」や「せんしょう」と読み、「先手必勝」つまり「先んずれば勝つ」といった意味を表します。これだけを見ると、終日良い日であるように思われるかもしれませんが、先勝の日は何事も早めに済ませることが重要で、良い運勢は午前中のみであることに注意が必要です。なお、六曜において午前中は14時までとされているため、先勝は14時以降18時までは運勢の良くない時間帯となります。

先勝にやってはいけないことは?

葬式や法事を行ってもいいとされる先勝の日ですが、お通夜に限ってはそうではなく、先勝の次は「友を引く」という意味の友引になるため、葬儀には向いていません。一般的にはお通夜は夕方から始まり夜通し続き、翌日葬儀をするというもの。先勝の日にお通夜をすると、翌日の葬儀が友引に当たってしまうため、避ける人が多いでしょう。ただし、お通夜や葬儀を行うタイミングは、地域や家によって考え方が違うため、親族と話し合って決めるようにしてください。

先勝にやるべきことは?

先勝にやるべきことは、お祝い事や勝負ごと、新たな門出などの行事になります。

結納・入籍・結婚式

結納や入籍、結婚式は新たな人生のスタートと関係しており、「善は急げ」になぞらえて「先勝」も日取りの候補に挙げられます。特に午前中が吉、午後は凶とされているため、お祝い事の行事を行う際は時間帯に気をつけましょう。結婚式の日取りとしては、大安や友引が非常に人気ですが、先勝や先負などの日をあえて選ぶことで「式場の予約が取りやすい」「費用が安くなる」といったメリットもあります。実際に費用やゲストの都合を優先して先勝の日を選ぶケースも珍しくありません。ですが、結婚式の日取りを決める際は、六曜にとらわれ過ぎず、2人の都合や親族、友人の参加しやすさ、予算などを総合的に考慮して選ぶと良いでしょう。

引っ越し・納車・勝負ごと

先勝は「急ぎや勝ち負けが関わること」に吉とされ、引っ越しや納車、商談などの新規で物事を決める日に適した日です。新車の納車であれば、安全を願って先勝の午前中に行う場合があります。また、商談やプロポーズ、宝くじの購入など、勝敗や成果が重要な状況についても先勝の日に設定し、縁起を担ぐことが可能です。ただし、相手がいる勝負ごとや予定では、六曜にこだわりすぎると人間関係に悪影響を及ぼす可能性があります。相手の都合に配慮しながら物事を進めるよう心がけましょう。

最後に

今回は、先勝とはどんな日なのか?また、先勝にやってはいけないことややるべきことを紹介してきました。六曜や先勝という言葉は知っていても詳しい意味はわからないという方が多かったのではないでしょうか。しかし、先勝という意味を知り、やってはいけないこと、やるべきことがわかったことで、何かを決める際に少しでも役立てることができると思います。しかし、何度も言うようですが、相手がいることもあるため、六曜にこだわり過ぎず、あくまで参考程度にしてくださいね。