神社とお寺の違いをわかりやすく解説!参拝方法の違いも教えます

日本の神社やお寺には格式の高いものが数多く存在しますが、皆さんはそれぞれに違いがあることをご存じですか?由緒ある神社やお寺にはそれ相応の知識を持ったうえで参拝しないと、思わぬマナー違反になることがあります。そこでこの記事では、それらお寺や神社の参拝方法や違いを紹介しています。修学旅行などの行楽シーズンで良く行くことの多い場所を例に紹介しているので、ぜひ旅行に行く前に確認しておきましょう。

神社とお寺の違いを理解してみよう

神社とお寺の違いは、祀られている対象が違います。神社にはご神体が祀られていますが、お寺には仏像が祀られています。また、神社は神主が運営と管理を担当しており、お寺はお坊さんが担当しています。さらに建物などの名称も違うので、ここでは修学旅行客や外国人客がよく行くことの多い伏見稲荷大社と清水寺を例に紹介しましょう。

伏見稲荷大社はお寺とどう違うの?

神社として有名な伏見稲荷大社とお寺の違いは、以下のようなご神体が祀られていることです。

  • 宇迦之御魂大神
  • 佐田彦大神
  • 大宮能売大神
  • 田中大神
  • 四大神

これらのご神体を伏見稲荷大社では稲荷大神と呼んでおり、参拝すると五穀豊穣だけでなく商売繁昌や産業興隆、家内安全や交通安全、そして芸能上達などのご利益があると言われています。そして決定的な神社とお寺の違いは鳥居と呼ばれるご神体の通り道があるところです。しかも、伏見稲荷大社には千本鳥居と呼ばれる稲荷山の頂上まで大量の鳥居が建てられています。なお、ご神体は本殿と呼ばれる一番大きな建物に祀られており、神社の場合は外拝殿や内拝殿など開催される祭事の規模などに合わせて建てられています。

清水寺は神社とどう違うの?

神社とお寺の違いは、観音様と呼ばれる仏像が祀られていることで、清水寺には十一面千手観世音菩薩という仏像があります。十一面千手観世音菩薩は11の顔と40本の手があることが有名で、全身で慈愛を表現していると言われています。また、観音様が祀られている場所は本堂と表現されることが多く、これも神社とお寺の違いと言えるでしょう。そして最も神社とお寺の違いと言えるのがお墓の存在です。神社では亡くなられた人も神様と同じになりますが、お寺では亡くなられた人を供養するためにお墓を建てるという考え方です。そのため、あまり知られていませんが清水寺にもお墓はあります。

神社とお寺の参拝方法を比較してみよう

神社とお寺の違いは、お寺や神社の入り方にもそれぞれ別のマナーが存在することです。神社の場合、鳥居をくぐるときは一礼して、参道の端を歩き真ん中は神様の通る道として空けておきます。一方神社は山道の前で合掌しながら一礼して山道をくぐる必要があります。注意点は合掌するときに音を立ててはいけないことで、山道をくぐるときは、敷居を踏まないようにして女性は右足から男性は左足からくぐるようにしてください。

手水舎の作法について

参拝方法の多くの作法に、神社とお寺の違いがでていますが、手水舎の作法だけではお寺と神社に違いはありません。手水舎とは参拝前に水で体を清める場所のことで、神社もお寺も最初は一礼をしてから口と手を清めます。やり方は右手に柄杓を持って左手に水をかけたら、右手と口、左手と柄杓の柄の順番で水をかけてください。そしてお寺や神社によっては常香炉があるので、お線香を供えてから煙を使って身を清めます。

参拝のやり方について

参拝方法は神社とお寺の違いが良く出ており、神社の場合は拝殿に着いたらお賽銭を入れて鐘があれば鐘を鳴らします。一方お寺はお賽銭を入れるとき優しく入れることを心がけなければなりません。これはお寺への参拝が仏様に向けたものだからで、お賽銭を入れたら静かに合掌し、一礼したらお願い事を念じます。お願いが終わったら再度一礼し、お寺を出る際も山道をくぐる前に一礼してください。一方神社では、鐘を鳴らしたら深いお辞儀を2回した後胸の前で2回手を叩きお願いごとをします。なお、神社では神様がお願い事を叶えるために自分のところに着ていただくことも考慮して、お願いごとをするときは住所や名前も心の中で念じておくほうがいいでしょう。

まとめ

神社とお寺の違いは、祀られているものが違うので参拝方法も大きく違います。特にお願い事を念じるときの合掌は、神社では音を立てて叩く必要がありますが、お寺ではどんなときでも静かに参拝する必要があります。また、神社やお寺に入るときも、神社は鳥居のくぐり方さえ気を付けていれば問題ありませんが、お寺は山道をくぐるときの足の順序や、踏んではいけない場所も細かく決められています。神社とお寺どちらを参拝するときも気を付けたほうがいいでしょう。