侍ジャパンの優勝で幕を閉じたワールドベースボールクラシック2023。準決勝のメキシコ戦でサヨナラのホームインとなった周東佑京選手の快走が話題になりましたよね。
今回は周東佑京選手の足の速さについて紹介しますよ。
50メートル走のタイム驚異の5.7秒！？
2020年のシーズンで自身103試合出場ながらリーグトップの50盗塁を記録、13試合連続での盗塁成功という世界記録も達成した球界トップクラスの韋駄天、福岡ソフトバンクホークスの周東佑京選手。50m走のタイムを調べてみたところ、なんと5.7秒という情報が見つかりました！
世界最速の男、ウサイン・ボルトさんは50mを5.47秒で走ったと言われており、日本人では朝原宣治さんの5.74秒が最も速いと言われています。となると、周東佑京選手は陸上選手としても日本で一、二を争い、世界レベルでも通用する走力の持ち主ということになります。
正式な記録ではないことに注意
ただ、野球選手には実は50m走5秒台を謳う(周りから言われている)人って結構多いんですよね。それらの記録は、陸上競技のようにスタートを切って計測した正式なものではないようなんです。主に電動計測と手動計測の違いでタイムに誤差が出ているのではないかと言われていますよ。
周東佑京選手の場合も同様で、正式に「50m5.7秒」という記録が残っているわけではありません。周東佑京選手が今陸上選手になったとしても、流石にすぐにはトップクラスの記録をだすことはできないのではないかとされています。
一塁到達タイムは約3.7秒！
とはいえ周東選手が野球選手として非常に高い走力の持ち主であることは間違いありません。野球における様々なタイムで圧倒的な記録を残していますよ。
例えば一塁到達タイム。ホームベースから一塁までの距離は27.431m、周東佑京選手は左バッターなのでこれより少し短い距離となるのですが、周東佑京選手は相手投手の球にバットを当ててから大体3秒代後半で一塁までを駆け抜けます。当然、これは球界でもトップクラスのスピード。「パ・リーグTV」のYouTubeチャンネルには時折パ・リーグ選手の一塁到達タイムのランキングが動画で紹介されていますが、このランキングのトップが大体3.7秒程度になっていますよ(勿論周東佑京選手がトップとして紹介されることも多いです)。
バントヒットなら3.5秒も！？
しっかりスイングを入れてから3.7秒台で一塁に到達するというのも異常な数字ですが、これが走り始めながらバントで打球を転がす「セーフティバント」となると更にタイムが早くなることも。2021年には一度、セーフティバントで一塁到達3.5秒という異次元の数値を残しています。この速度で走られてしまうと、ボールをつかみ損ねたりすると勿論間に合いませんし、暴投しないために一呼吸入れるだけでもセーフにされてしまいそう。無理な送球は暴投を誘いますし、今度は二塁に進まれるなんてことも珍しい光景ではありません。
三塁到達速度は約10秒！
実はホームランよりも難しいとも言われるスリーベースヒット。周東佑京選手は一軍でのキャリア通算で13本三塁打を放ち、2020年には一年間で7本も打っています。この年の周東佑京選手は346打席、307打数で7本の三塁打。一年間フルで試合に出たなら10本以上の三塁打も夢ではありません！
そんな周東佑京選手の三塁到達タイムは、2022年に10.72秒という数字が残っています。約80mを、途中ベースを踏み曲がる為に度々速度を落としながらでこの数字！本当にあっという間という感じなんですよ！
WBCでは「原付より速い」時速33.4キロの快走を披露
村上宗隆選手のサヨナラタイムリーでWBC準決勝のメキシコ戦に勝利した侍ジャパン。その直前に一塁ランナーの代走として起用された周東佑京選手は、見事な走りでサヨナラのホームを踏みました。「大谷を追い抜きそう」「今ホームインしたのが大谷だと思ってたけど周東だった」「周東回れ！って思った時にはもうホームインしてた」などの声がSNS上に溢れるほどの圧倒的なスピードを世界に知らしめましたよ。
この時、周東佑京選手は一塁リードからホームまでを10.28秒で走っています。最高速時には時速33.4キロ、「原動機付自転車の法定速度よりも速い」と報道されましたよ。
周東佑京はうさぎや馬よりも速い！？
原付以上の快足を見せた周東佑京選手。あまりにも速いので、他にも「ウサギや馬よりも速い」というトンデモ逸話が挙がったことも。
例えば、周東佑京選手にまつわる噂に「子供の頃に野うさぎを追いかけて捕まえていた」というものが。地元群馬県は野うさぎが多い土地で、ウサギを追いかけて足が速くなったのではないかと言われていたのですが、流石にこの噂は本人から否定されています。
他には、チームメイトの柳田悠岐選手から「アーモンド・アイより速い」と言われたことが。G1通算9勝の名馬であるアーモンド・アイを用いてチームメイトの俊足ぶりを表したこのエピソードは野球ファンの間では有名で、メキシコ戦のサヨナラの後にはアーモンド・アイの名が周東佑京選手の活躍によってTwitterのトレンドに上がったりもしたようです。
ランニングホームランは14.5秒！
周東佑京選手は2020年のオープン戦でランニングホームランを打っており、その時のタイムも記録として残っています。長打を放ってから約110mのダイヤモンドを一周して帰ってくるまで、なんと14.52秒！これは過去のランニングホームランの事例と比べても際立って速い記録と紹介されていましたよ。
ただ、スリーベースを10.7秒で走れるならランニングホームランはもう少しタイムが短くなってもおかしくない気もしますよね。このランニングホームランはあくまでオープン戦、非公式での記録ですし、いずれ公式戦でも自慢の足を活かしたランニングホームランを見てみたいですね！
最後に
今回は周東佑京選手の50m走など、様々なタイムについて紹介しました。
WBCから帰ってきた周東佑京選手は2023年シーズン開幕戦から出場、一打席目からヒットを放ち今後の活躍を予感させています。2020年シーズン以来の盗塁王へ向け、躍動してほしいですね！