法事が重なる時のお布施はどうする?2人分なら相場はどれくらい?

 

お布施を初めとするお坊さんへのお礼(?)って悩みますよね。

お寺が身近だった昔と違い、今はお寺とのお付き合いは疎遠になりがちなので何かと分からないことだらけ。

そんな中、いつもとイレギュラーな事が起こるとどうしていいかわからないですよね。

2人分の法事を同時に執り行うことになったけど、この場合のお布施ってどうすればいい?

重なる場合は2倍にすべき?1人の時と同じ相場でいい?

そんなお布施の疑問を解決しましょう。

 
  

法事が重なるのだけどお布施はどうしよう…

法事には四十九日、一周忌、三周忌・・・・・とありますが、二人の法事、例えば祖父と祖母の法事か重なることってありますよね。

事故などで二人同時に亡くなったなんて場合もそうですが、親族が何度も集まるのが大変だからなどの理由も多いです。

そんな時に併修または合斎といって、一年に二つ以上の法要が重なったときに同時に行ってしまおうとなるんですね。

そうすると気になるのがお布施です。

一回の法要と考えると一人のための法要と同じ金額で良さそうですが、二人と考えると倍になります。

どう考えたらいいのでしょうか。

 

そもそもお布施とは

お布施とはお坊さんが法要をして下さった事に対して、感謝の気持ちをお金にしたものです。

一回お経をあげてもらったからいくらというものではありません。

どうしてもここのところが一緒になってしまいがちですが。

本来お礼の気持ちという事なので、明確な決まりごとはありません。

でもこの明確な決まりごとがないというのが曲者で、逆に頭を悩ませる結果となってしまうのですよね~。

最初から「〇〇なら幾らです」って提示してもらった方が、よほど気が楽なんですが・・・。

そもそもお寺との付き合いが薄いので、いくら包んだらいいのか分からないんですよね。

私なんて数年前前まで「檀家」の意味を、きちんと理解していなかったくらいなんですから(;・∀・)

「お気持ちで」とは言われても、他の家よりも大幅に少ないのもあれだし、多くポンと出せるほどの余裕もない。

他の家庭というより、相場と同じくらいにしておきたいのが人情というものです。

つい、愚痴ってしまいました^^;

 

法事2人分のお布施はどうする?

さて、併修のときのお布施についてです。

明確な決まりや定価がない「気持ち」なので、残念ながらはっきりした答えはありません。

実は前に勤めていた会社で、奥さんの実家がお寺で将来はそのお寺を継ぐという先輩がいたんですね。

その先輩も週末や長期休暇の時は、自らお坊さんとしてお寺に出て修行していたいわば「兼業僧侶」

30代、40代の同僚や管理職を中心に、何かと質問攻めにされてました(笑)

やっぱりみんな悩むんですよねー。

この「兼業僧侶」さんの話では、1人いくら×人数と単純に掛け算で払う人は少ないようです。

・入場料のように一人幾らという考え方ではなく、お坊さんが法要をしたお礼なので人数は関係ない事。

・二人分になったからといって、お坊さんがお経をあげる時間が2倍になったわけではないこと。

・法要をまとめることで、実はお寺(お坊さん)の負担も軽減される。

こんなような背景がありつつ、なんとなくひとり分と同じ金額だと申し訳ないと思い、一人分と二人分の間を取っていつもの1.5倍くらいのお布施を渡してくる人が多いようです。

でもそればかりでもなく、手間は一人でも二人でも同じでしょってことで、一人分の法要の時と同じ金額を包む家庭もそれなりにあるとか。

逆に人数分きっちり包む人(2人分の法要なら1人分の2倍のお布施)は、あまりいないようですね。

ということで、この同僚の兼業僧侶さんは、「特別にその地域の風習とかがない限り、2人分の法要を同時にするなら1.5倍だしておけばまず問題ない。お財布事情が厳しいようであれば、せめて1.2~1.3倍包んでもらえればありがたい。」

だそうです!

 

法事のお布施の相場

さっきも書きましたが、お布施に相場はありません。

今までいくら払っていたというしっかりとした記録が残って入ればいいのですが、代替わりなどで過去のやりとりが良く分からないこともあります。

「感謝の気持ち」でいくらでも良いといわれても、他の方より大きく違う金額を払うのもしたくないですよね。

また、金額が少なくてお坊さんが気を悪くされても困ります。

一番いいのはお寺に直接聞くことです。

「いくらお布施を包めば良いですか?」と聞くと「お気持ちで結構です。」と返されてしまい困ることも。

そういう時は「今までのお寺へのお礼がいくら位か分からなくて困っていますが、皆さんお布施はどれくらいされていますか?」と聞いてみるといいでしょう。

本当に困っていることが分かれば、お寺の方も大体の目安を教えてくれることが多いです。

またそのときに自分でいくら位なら払えそうという金額を決めていくといいでしょう。

お寺から教えてもらった金額があまりに多くてお布施が負担になりそうだったときに、その場で相談することもできます。

とはいえ、やっぱり相場の金額って知りたいですよね。

四十九日法要と一周忌法要が3~5万円、三回忌以降は1~5万円がいわゆる「相場」です。

あ、ここでいう「相場」は一人分の法要です!

そしてこれとは別に、お坊さんに自宅などに来てもらって法要を営む場合は、5千円~1万円程度のお車代をお渡しします。

この相場を参考に、お財布事情やお寺さんとの関係、宗派、そして地域の風習などを考えながらお渡しする金額を決定しましょう。

 

併修の注意点

ちなみに、複数人の法要を同時に執り行う併修には、お布施以外にも気をつけることがいくつかあります。

最後にさくっとご紹介しておきますね。

 

併修する時期

宗派によって異なりますが「3回忌までは独立で」「7回忌までは独立で」など、お寺・宗派によってしきたりがあることも。

初めての場合は事前にお寺さんに確認しましょう

 

参列者への案内

親族など参列者へお知らせする時は、誰と誰の法要を併修で行うのか連絡するのを忘れずに!

文章にする時は、回忌が少ない方から先に書くのが一般的です。

 

併修の日程

法要の日にちは、早い人の命日より前に設定しましょう。

最近は親族の諸事情等により変更することもあるようですが、命日より前に済ましておく方が良いとされています。

また、月は近くても年をまたいでしまう場合は併修しないことが多いです。

ただ例の兼業僧侶さんいわく、親族に高齢者が増えてきて何度も集まるのが大変、この時期にしか集まれないなどの理由で、慣習にとらわれ過ぎずに法要を行っている人も多いんだとか。

 

法事が重なる時のお布施はどうする?2人分なら相場はどれくらい?-さいごに

二人以上の法要をまとめて行う併修のお布施を中心にまとめてみました。

お布施を人数分払わない方が多いのは、出費を控えたい方には嬉しい情報ですね。

あくまで目安なのでお寺に確認しておくことと安心ですよ^^