法事では長時間正座しなければいけないので、正座が苦手な人にはキツイですよね。
長時間の正座に耐えられずに、足を崩してしまいがちですが、あぐらや椅子を使うのはマナーとしていいのでしょうか。
今回は、法事の際の座り方のマナーなどについてご紹介します。
法事で正座をする意味にはどんな意味が込められているのでしょうか。
法事での長時間がつらい!
法事で憂鬱な事と言えば長時間の正座!
親戚づきあいという人もいるでしょうが^^;
正座は年齢問わず辛いものですよね。
私は10分も座ってれば足がしびれてきます。
慣れてる人も1時間以上平気っていう人は少ないんじゃないでしょうか。
早く終わらないかな…と思ってはいけないのですが、長時間の正座から解放されたいという気持ちをゼロにするのも難しいですよね。
また、長時間正座をしていると、足がしびれると言うよりも感覚がなくなり、お香を上げるのに立ち上がることもできません。
自分の番なのに、よろけたり立てないと、結構注目されてしまい、恥ずかしいですよね。
法事で正座の代わりにあぐらをかくのはあり?
正座をすると、足がしびれたり膝が痛くなり、すぐに立ち上がることができません。
足がしびれている状態で無理に歩くと、足をひねってしまうこともあるので危険です。
これらの理由から、正座という座り方は、あまり好かれない座り方だとも言われています。
単に現代人が正座に慣れていないだけというのもあるんですが。
お坊さんは長時間の正座に慣れているイメージがありますが、お坊さんでもずっと正座しているのはきついものらしいですよ。
中には正座ではなく椅子に座ってお経を唱えるお坊さんもいるようです。
確かにニュースなどでお寺が取り上げられる時、椅子に座ってお経をあげているシーンを時々見ますよね。
そのようなデメリットがあるのにも関わらず、法事で正座をするのは、自然と正しい姿勢になるからだと言われています。
仏さまに向き合って座る法事では、仏さまに失礼がないように体の正面を仏さまに向けて座ります。
姿勢や足を正すと自ずと正座になることから、法事と言えば正座をするものと言われるようになってきたのです。
畳での座り方にはあぐらをかくってすごく楽な姿勢ではありますよね。
座禅やヨガでも、あぐらをかいて精神統一しますが、法事の時のあぐらは仏さまに失礼にあたるとしてタブーなようです。
あぐらをかくのがタブーと言うより、女性の喪服の場合はスカートなことが多いですよね。
あぐらをかくと…というわけですよ。
それに女性はパンツスーツだったりしても、女性があぐらだなんて!っていう捉え方をする人もまだまだいますしね。
どんな理由や建前を並べてみても、辛いものは辛い。
と言われてもやっぱり正座は辛いんです。
そんな風潮もあるのか、最近は最初と最後の合掌は姿勢を正して正座、読経の間は足を崩すっていうこともかなり一般的になってきています。
お坊さんが「どうぞ足を崩してください」って声をかけてくださる場合も多いですよね。
また「あぐらをかくよりも、正座した結果足がしびれて倒れたり焼香できなくなってしまう方が仏様に失礼」というお坊さんもいます。
正座にこだわり続ける必要はないっていうことですね。
女性の場合は上にもかいたようにあぐらをかくという行為はマイナスに取られてしまうこともあるので、横座りになるのが無難ですよ!
法事で正座をせずに椅子を使っても大丈夫?
法事の時、椅子に座っていられたら足がしびれることもないし、あぐらなんて仏様に失礼なんて思われることもないですよね。
でもみんなが床や畳の上に直接座っているのに、一人だけ椅子に座るっていうのはそれこそどうなの?って思われてしまいがちです。
唯一「仕方ないよね」って言ってもらえるのは、あなたが足を怪我していたり床に座ったり立ったりする動作が辛い場合でしょうか。
ですが、実は「正座椅子」っていうのがあるんです!
正座をしているかのように見せる椅子で、お座敷でのお食事や法事の時にもぴったりなんですよ。
こういうのですね↓
正座椅子 幅45 軽量 2.5kg 完成品 あぐら 用 椅子 あぐら座椅子 かわ… |
これなら正座しているように見えて正座でないから、足がしびれる心配もありませんね!
ただ、みんなが正座しているのに一人だけ椅子を使ってもいいのだろうか…と気になりますか?
意外とそんなことないんですよ!
私も数年前の法事で、叔母がこれを使ってて「いいなー!!」って思ったんですけど。
私以外の親戚もみんな興味津々でした(笑)
その時のお坊さんの話では、正座椅子を使ってる人を見かけることはとても多くなってきたとか。
あぐらや横座りに抵抗があるのであれば、正座椅子を使ったらいいんじゃないの?なんて思ってます。
法事で正座がつらい…あぐらや椅子を使うのってマナーとしてあり?-さいごに
法事と言えば、正座をするのが望ましいとされていますが、正座は強制ではないんです。
親切なお坊さんの中には、このように言ってくれる人もいます。
「読経中は足を崩してお参りください。でも合掌礼拝するときにはできる範囲で姿勢を正していただければ幸いです。」
今回の記事で、法事と正座について少しでも参考にしていただけたなら幸いです。