海外在住者が日本で買い物をすれば免税?一時帰国するなら仕組みを知っておこう!で、日本における免税の仕組みをご紹介してみました。
今回は、海外に在住している日本人が日本の免税(TAX-FREE)を利用するための条件や方法を、具体的にご紹介していきます。
ここでは、観光庁が公表している情報をベースに書いていきますね。参考にしたサイトはこちら!
日本の免税って対象者は誰?
空港に昔からあるDUTY-FREE(空港型免税店)は、国際線利用者であれば誰でも利用できますよね。
出国審査後のエリアにお店がある場合、そこのエリアに足を踏み入れられる=これから海外に行く人ですから、すべての人が対象になります。
お客さんも、商品を買ったらその場で受け取ることが出来ます。
日本の空港は大抵このパターンじゃないでしょうかね?
地方空港はあまり詳しくないんですが・・・。
出国審査のない海外なんかでは、同じターミナル内に国内線と国際線が入り混じってたりします。
この場合は、DUTY-FREEで買う時にレジで搭乗券を見せます。
そして商品は飛行機に搭乗する時に、搭乗口の横で受け取るというパターンが一般的ですねー。
こうすると国際線のチケットを持っている人が買って、すぐに国内線利用者に渡すなんてことが出来なくなります。
じゃあ、街中にあるDUTY-FREE(空港型免税店)はどうなの?って話ですね。
たとえば三越銀座に入ってるJapan Duty Free GINZA。
これは、空港にあるDUTY-FREE(空港型免税店)と同じ扱いなんです。
海外に行く予定のある人は、誰でも利用可能です。
その代り空港の免税と同じなので、パスポートと国際線のチケットを持ってお店に行かないといけない。
お買い物ができるのは、出国の30日前からです。
え?商品はその場で貰えるのかって?いえいえ、もらえません。
空港の出国審査後、制限エリア内で受け取る形なるんですねー。
つまりDUTY-FREEでは、「日本を出て海外に行く」人であれば誰でもいいんですよ。
その人の本拠地が日本であろうが、海外であろうが関係ない。
そのお店が空港内にあっても、街中にあっても同じ。
とにかく1日でも日本から出る人であればいいわけです。
日本に住んでる日本人が1週間の海外旅行に行くついでに、DUTY-FREEでブランド物の財布を買う!
その財布は旅行から戻ってきたら日本で大活躍。よくあるパターンですよね。
それが空港ではなくて、街中にあるDUTY-FREEで出来ますよーって話なんです。
では次に市中型免税店であるTAX-FREEではどうでしょう?
これは、少しややこしいんですねー。キーワードは「非居住者」です!
この場合も外国人とか日本人とかは、関係ありません。日本人でもいいんです。
じゃあなんで、日本でこのTAX-FREEが話題にならないのか?
日本人でもいいんだったら、絶対お昼のワイドショーとかで、取り上げられそうですよね。
こーんなお得な買い物方法があるんだよ!とかで(笑)
でもそうはなっていないのは、何でなの?
それが、さっき言った「非居住者」ということなんです。
そしてここで、海外在住の日本人が登場となります。
日本国内の免税で言われる非居住者ってどういうこと?
非居住者とは読んで字のごとく、居住していない人っていうことです。
つまり日本に住んでない人、本拠地が日本以外にある人っていうことです。
外国人であれば、大抵は非居住者です。
でも外国人であっても学生ビザだったり就労ビザなんかで日本に来ている人は、日本に居住している人ということで対象外になっちゃうんですねー。
外国籍(日本以外のパスポート保持者)の場合、観光ステータスで入国していてなおかつ日本入国から6か月以内の人が、TAX-FREEでお買い物できる人になります。
では、日本人は?
日本人でも、非居住者であればTAX-FREEでお買い物ができちゃうんです。
日本人にとっての非居住者というのがどういうものか、ものすごいざっくり言ってしまうとこういうこと。
2年以上外国に滞在しているもしくは滞在する予定がある人で、一時帰国の期間が6か月未満の日本人。
非居住者と聞くとなんとなく住民票を抜いてる必要があるの?とか思ってしまいがちですが、この場合の非居住者には住民票は関係ありません。
単に2年以上海外に住んでる(住む)んだよねっていう点が大事なんですね(=゚ω゚)ノ
そして2年にわたって海外にいる理由は、もちろん何でもオッケーです。
仕事で海外赴任、海外留学、結婚して移住、どんな理由であれ、2年以上日本を離れるんであれば非居住者として扱ってもらえます。
最近改悪されてしまったJRのJRパスは、日本人の場合は海外に永住していないとダメですよね。
それ以外にもあれこれ規制がありますが、とにかく永住者でないとダメ。
海外駐在や留学ではJRパスは使えません。
でも免税に関しては、そんな固いこと言わないよーって感じなんですね(*´▽`*)
TAX-FREEでは飛行機のチケットはいらないけど、パスポートは必要
さっき、街中の空港型免税店で買い物をする時は、国際線のチケットとパスポートが必要って書きました。
市中型免税店(TAX-FREE)の場合は、飛行機のチケットは要求されません。
でもパスポートの提示は絶対に求められます。
日本人の場合、日本での一時帰国期間が6か月未満でないとダメなので、直近の日本入国時のスタンプはどこ?って聞かれることも多いですねー。
ていうことはですよ。
TAX-FREEでお買い物をする予定がある人は、どんなに空港が混んでいても無人化ゲートを使うのはやめましょう!
有人ゲートを使って、必ず入国スタンプを押してもらってくださいね。
私もカナダから日本に本帰国する前までは、首都圏を中心に10店舗以上のお店でTAX-FREEを利用してきました。
おっきなチェーン店から小さな個人経営のお店まで。大抵のお店ではパスポートだけでオッケーでしたね。
今までに1店舗だけ(銀座にあるユ○ク○)、パスポートのほかに海外に居住している証明書類を見せてほしいって言われました。
私の場合はカナダの永住権カードであるPRカードを見せましたけど、これって必須なんだろうか?って思ってます。
観光庁のサイトを見てもはっきりとは書いてないので、何とも言えないですけどね・・・。
でも海外の滞在ステータスによっては、もしくは国によってはそういうものがなかったりするケースも・・・そんなことはないのかな?
日本国内の免税で対象になるもの TAX-FREEの場合は?
DUTY-FREEのお店では、お店で扱っているものは全て対象です。
100円のものしか買わなくても対象になりますよね。
でもね、TAX-FREEはちょっとまたシステムが変わるんですねー。
まず、対象商品が一般商品と消耗品に分けられます。
一般商品とは、家電製品、衣類、服飾品、食器や家具など。
消耗品は、化粧品、食料飲料品、薬、オムツなど。
そしてさらに、TAX-FREEを適用させるための購入金額っていうものがあるんです!
それが、一般商品が5千円以上、消耗品が5千円以上50万円以内です。
一般商品と消耗品を合算させることはできません。
ある程度のお買い物をしないと、TAX-FREEは適用されないんですねー。
海外から日本に一時帰国すると、スーパーに行って海苔とか乾燥わかめとかふりかけの元とか買いません?
軽くて日持ちがして飽きの来ない定番品。私は必ず買ってました(笑)
でもこういうのって日本では安いから、なかなか5000円に届かなかったりするんですよね(;^ω^)
TAX-FREEのお店はたくさんあるので、どこで何を買うのか、計画的に賢く回らないといけません(”ω”)ノ
そして注意が必要なのが、この一般商品と消耗品の違い。
ドラッグストアとかちょっと大型のスーパーとか行くと、この一般商品も消耗品にあたるものも扱ってるじゃないですか。
こういうお店でいろいろ買って、7千円になったー!TAX-FREE適用できるわ♪と思っていると落とし穴にはまったりするんですねー( ;∀;)
これどういうことか分かりますか?
合計金額は7千円でも、消耗品と一般商品に分けて計算し直すと、消耗品が3千円、一般商品が4千円だったなんてこともあるんですよ。
そうなると消費税はきっちりと取られちゃいます(; ・`д・´)
これホント注意が必要ですよ(; ・`д・´)
さいごに
日本のTAX-FREEタイプの免税は、国籍ではなくて日本の居住者か非居住者かで対象者を決めています。
海外在住者の人は、上手にこの制度を使ってお得な買い物をしちゃってくださいね。
さて、次は実際にお買い物の仕方ですよー!(^O^)/