海外在住の方、日本に一時帰国した時に免税を有効活用していますか?
日本でも街中のあちこちで「免税」のサインを見かけますよね。
あれって、日本に観光に来ている外国人観光客だけのためではないんです!
普段は海外に住んでいて日本に一時帰国している日本人も、一定の条件を満たせば利用可能♪
ちなみに免税と一口に言っても使い方を間違えると損することも。
その辺も含めて少し詳しーく話をしたいなと思っているので、シリーズ化して記事を書きますね。
じっくり読んでみてください♪
日本での免税の仕組み
ここでは現時点の、日本における免税について書きますね(=゚ω゚)ノ
もう1つ。
以前から沖縄にある免税店(DFSギャラリア)については、仕組みも対象者も大きく違うため、ここでは含めません!
観光立国日本を目指す政府があれやこれやの政策を打ち立てていますが、その1つがこの免税。
ここ数年で「免税」をやっているお店が、本当に増えましたよねぇ。
こんなところに海外からの観光客なんて来るの!?なんて場所にも「免税」のサインがあったりします(;^ω^)
さあ、では「免税」でお買い物って、一体どういうことなんでしょ?
免税で買いたいんだったら、空港で十分じゃないの?っていう、疑問から解決していきましょう!
空港にある免税店と街中にある免税店は違う?
世界中、国際線がある空港には、ほとんどの場合免税店がありますよね。
では、これらの免税店と、日本の街中に出没している免税店は同じ免税店でしょうか?
答えはNOなんです!
日本語にすると同じ「免税」です。でも英語にすると違うんですねー。
まずは空港の免税店(空港型免税店)。
昔からある、出国審査を抜けた後(制限区域内)にある免税店です。
ここはDUTY-FREEと呼ばれていますよね。
では次は、日本の街中で見かける免税店(市中型免税店)。
ドラッグストアだったり、コンビニだったり、スーパーだったり、ありとあらゆるお店が免税を行っています。
こういったお店が出している看板、のぼり、チラシなんかを見てみてください。
こっちは、TAX-FREEと書かれているはずです。
つまり日本語にしたら同じ「免税」でも、DUTY-FREEとTAX-FREEの2種類があるんですねー(=゚ω゚)ノ
では、何が違うのか?
DUTY-FREEとTAX-FREEでは免除される税金が違う!
免税というのは、税金が免除されるという意味ですね。
では税金にはどんな種類があるのか?
あ、いやここで税金について深く掘り下げると、趣旨がずれてしまうので、免税の対象となる税金に対象を絞りましょう。
まずは、空港型免税店であるDUTY-FREE。
このタイプのお店で免除される税金は、消費税、関税、酒税、たばこ税があります。
これだけの税金が、ぜーんぶ免除されるわけですね。
ほぼ、商品そのものの値段だけで、購入することができるわけです。
そして、この空港型免税店。2016年に入って空港じゃない場所にも、出現しました!
第1号は銀座三越に入っている、Japan Duty Free GINZAです。
ここでは、街中にいながら、消費税以外の税金も免除されるお得なお買い物ができます♪
じゃあ、市中型免税店であるTAX-FREEでは?
こちらはですねー、消費税だけが免除されるんですよ。
その他の税金は免除されません。
もちろんモノによっては関税、酒税、たばこ税は、最初から関係ないってものも一杯ありますよ。
つまり市中型免税店(TAX-FREE)では消費税しか免除されないので、消費税以外の税金が高いものや、セールになりにくいものは、空港型免税店の方が大幅にお得になるケースもあるわけですね。
一番分かりやすい例が、タバコかな?
外国製のタバコ1カートンを、コンビニなどで普通に買うとしましょう。
いくらですか?今は大体4,500円前後でしょうか?
そうなるとTAX-FREE(市中型)で買うと、消費税分が免除されて4,160円くらいですかね。
普通に買うよりも340円お得ですが、関税(外国銘柄の場合)やたばこ税は払わないといけません。
近くのコンビニなんかで手軽に買えるのであれば、340円であっても安い方がいいですよね。
でもわざわざ電車に乗っていかないと買えないのであれば、340円のためにするほどの価値があるの?っていう疑問が出てくることもありますよねー。
では、空港のDUTY-FREE(空港型)で買うとどうなるか?
消費税だけでなく関税やたばこ税も免除なので、外国製の銘柄だと大体2,600~3,000円です。
TAX-FREEで買うよりも、さらに1,000円以上お得になるんですねー( ゚Д゚)
一方で消費税以外の税金がかからないものなんかは、DUTY-FREEでもTAX-FREEでも同じ値段ってこともあります。
そうなると空港のように商品が限定されているお店よりは、街中の方が選択肢が増えますよね。
もしくは電化製品のように、普段から大幅なセール価格で買うことが出来る商品なんかでは空港のDUTY-FREEだと損する可能性も。
ああいう場所ではセールはしないで、常に定価の事が多いですからね。
これはもう、購入する商品によるところが大きいです。
ということで、次はそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう!
そして、どこで何を買うのがお得になるのかを把握!(; ・`д・´)
日本の免税の仕組み 空港型DUTY-FREEと市中型TAX-FREEのメリットとデメリットは?
では、それぞれのメリット・デメリットを比べてみましょう!
空港にある空港型免税店DUTY-FREE
空港にある空港型免税店DUTY-FREEのメリット
- 消費税以外の税金がかかるものは、免税率が高くなる(お得感が増す)
- 日本未発売のものを買うことができる
- 海外旅行に行く人であれば誰でも買い物ができ、旅行帰りに買えば旅行中も持ち歩かなくていい
- 金額の下限設定がない(500円のものを1つだけ購入とかでもOK)
- 制限区域内で買うため、スーツケースの重さや機内持ち込み手荷物の大きさに反映されない(大荷物の時はちょっとラッキー)
- お酒や化粧品など、液体物でも機内に持ち込み可能
※最後の2つは飛行機の乗り継ぎがある場合は要注意なので気を付けて!
空港にある空港型免税店DUTY-FREEのデメリット
- 定価で売られていることが多いので、免税と言えども、街の量販店よりも高くなる可能性もある
- 欲しい商品を扱っていない、在庫切れになってしまっていたら、諦めて飛行機に乗るしかない
- 取扱商品が限られている(品数が少ない)
日本の街中にある空港型免税店(DUTY-FREE)
日本の街中にある空港型免税店(DUTY-FREE)のメリット
- 在庫切れでも、時間が許せば取り寄せしてもらえる(出国日の30日前から買い物可能)
- 消費税以外の税金がかかるものは、免税率が高くなる(お得感が増す)
- 日本未発売のものを買うことができる(取り扱いがあれば)
- 商品は出発当日に空港の制限区域内で受け取るため、スーツケースの重さや機内持ち込み手荷物の大きさに反映されない(大荷物の時はちょっとラッキー)
- 空港の制限区域内で受け取るため、旅行中は持ち歩かなくていい
- 金額の下限設定がない
日本の街中にある空港型免税店(DUTY-FREE)のデメリット
- 定価で売られていることが多いので、免税と言えども、街の量販店よりも高くなる可能性もある
- お目当ての商品がない可能性もある
- お酒や化粧品など、液体物でも機内に持ち込み可能(乗り継ぎがある場合は要注意!)
日本の街中にある市中型免税店(TAX-FREE)
日本の街中にある市中型免税店(TAX-FREE)のメリット
- 取り扱っているお店も商品も豊富なので、自分の欲しいものをほぼ確実に買うことができる
- 買い物できる期間が空港型に比べて長い
日本の街中にある市中型免税店(TAX-FREE)のデメリット
- その場で商品を受け取るため、旅行中は持ち歩かないとダメ
- スーツケースの重量制限を意識しないとダメ
- 消費税以外の税金は支払うため、空港型に比べて免税率が低い
- 免税を使うとそのお店独自のポイントなどは溜められないことがある
- 免税を適用させるための最低購入金額がある
海外在住者が日本で免税をする時のお得な買い物の仕方は?
それぞれのメリットとデメリットを列挙してみました。
ということで、海外在住者が日本に一時帰国した時の、お得な買い物の仕方を書いてみますね(=゚ω゚)ノ
日本未発売のもの
これはもう、空港型のDUTY-FREEでしか扱っていませんので、迷うこともないですね。
DUTY-FREEになければ、もう日本で買うことは難しいです(;^ω^)
外国製でセール価格で買うのが難しいもの
例えば外国の高級ブランドとかって、あんまりセールしていないですよね。特に発売間もないものとか。
こういうのはどこのお店で買っても値段に大差ないわけで、そうなると関税が免除される空港型DUTY-FREEの出番です!
空港にあるお店だと扱ってる商品も少なかったりするので、街中にある空港型免税店が近くにあるのであれば、ここがベストです(´▽`*)
特に銀座三越のようにもともと高級ブランドを扱っているところであれば、お目当てのものを扱ってる可能性も高くなります。
場合によっては取り寄せ可能な場合もあるので、時間に余裕をもってチェックしましょう(^▽^)/
電化製品のように大幅な値引きが一般的になってるもの
電化製品って、日本で定価で買う人なんているの?って状態じゃないですか。
普段は定価だけど、定期的にセールをやっているものなんかもありますよね。
こういうのは、DUTY-FREEで買うと逆に高くついちゃったり。
DUTY-FREEのお店って定価で売っていることが多いから、いくらいろんな税金が免除されても結局はセールで買うよりも高かったりするんですよね。
でも街中のTAX-FREEのお店は、セール品ならセール後の値段でさらに消費税を免除してくれるので、お得になるわけです。
だからこういうものはDUTY-FREEじゃなくて、TAX-FREE(市中型免税店)の方がお得です(^O^)/
たーだーし!(; ・`д・´)
免税を適用できない通販で普通に買った方がTAX-FREEよりもさらに安く買えちゃう!なんてこともあるのでよく見極めましょう!(笑)
DUTY-FREEでは扱っていないもの
これはもう、市中型のTAX-FREE一択ですね。
今まで免税で買えなかったもの(空港のDUTY-FREEで扱っていなかったもの)も、市中型TAX-FREEで買えるようになりました。
それだけ、TAX-FREEのお店が増えたってことでもあるんですな。
代表的なのが、日用品と食料品!こういうのは、DUTY-FREEでは扱ってませんからね。
海外在住者は日本に一時帰国すると、ここぞとばかりに買い占めたりするじゃないですか(笑)
日持ちのする食料品、普段着になる衣類、下着、常備薬、とかとか。
私もカナダに住んでた時は帰国の度にスーツケース一杯にしてました(;”∀”)
海外に持って帰りたいものがあれば、TAX-FREEで買い占めましょう(笑)
ただTAX-FREEは適用させるためのルールがあるので、注意してくださいね♪
iPadとかMacBookとかってなかなかセールしないじゃないですか。
それに国によって値段は変わりますが、それは為替の違いでどの国で買ってもたいして違わないんですよねー。
だからSIMフリーのiPhonとかiPadとかMacBookとかが欲しいのであれば、ぜひ免税を狙いましょう!
さあ、ここまでが基礎編です。次からは実践編に進みますよー(; ・`д・´)