お盆と一口に言っても、仏教の宗派が違えば慣習や習わしも違ってきます。
結婚して配偶者の家が自分の実家とは違う宗派だったりすると、勝手の分からないことだらけになってしまってテンパってしまいますよね。
でも大丈夫ですよ!
ある意味で浄土真宗のお盆はとてもシンプルで分かりやすいんです。
ここでは浄土真宗の人のお盆の過ごし方と、お仏壇の飾り方やお供え物について詳しくご紹介していきます(”ω”)ノ
浄土真宗のお盆の過ごし方はちょっと違う
お盆と言えば、ご先祖様を自宅にお迎えしたり、祖先の供養をしたりする時期というイメージですよね。
祖先をお迎えするために精霊馬を用意したり、お仏壇も普段とは違う飾り方にしたりします。
でも、これは一般的なイメージで仏教の中でもいろんな宗派があり、宗派が変われば細かな作法や習わしを変わってきます。
お仏壇の飾り方に違いがあったり、先祖の供養の考え方が違ったり。
だから結婚などで宗派が異なる家とのお付き合いが出てくると、戸惑うことも増えるんですよね(;”∀”)
じゃあ、浄土真宗のお盆はどんな感じなの?って疑問にお答えするとしたら・・・。
何もしません!
なんと、これが答えなんです(笑)
浄土真宗って日本の仏教では一番規模の大きい宗派なんですよね。
その宗派がお盆には何もしないって・・・( ゚Д゚)
浄土真宗としては、仏様はお盆に限らず1年365日いつでも私達の側にいらっしゃるもの。
なので生きてる人間の都合で、1年のこの時期に仏様をお迎えするっていう捉え方はしていません。
もちろん何もしないんだから、お墓参りはしてはいけなんだとかっていう話ではないですよ?
お盆を特別な日とは捉えない、お墓参りも日常の中の一部であって「お盆だからお墓参りしないと・・・」っていう考え方はしませんよってことですね。
いつもお盆休みに実家に帰省しているから、お墓参りでご先祖様に挨拶しているっていう人はそれでいいんですよ(*´▽`*)
え、でも何もしないって言われても本当に何もしないとご近所さんへの体裁が悪いわ・・・とか、お供え物頂いてしまってるし・・・なんてこともありますよね。
そこで、ここから先は浄土真宗のお盆の時のお仏壇とお供えについてです。
お盆の時の仏壇の飾り方 浄土真宗の場合は?
いくら我が家は浄土真宗なのでお盆と言っても何も特別なことはしません、いつも通りですって思っても、地域的に昔ながらの慣習があったりする場合は「浄土真宗の教え」を印籠のように振りかざすわけにもいかないですよね。
そういう時は、宗教的にというのではなく地域の伝統や慣習に沿った「お盆の過ごし方」に身をゆだねるという考え方をしてみましょう。
隣近所で誘い合ってお墓までお迎えに行っているのであれば、一緒に行ってお墓参りをしてもいいですよね。
お盆になるとお仏壇をお盆用に飾り方を変える家庭も多いですよね。
精霊馬や精霊棚を用意したり。
浄土真宗の場合は、お仏壇も普段と同じでいいんです。
でも気になるのであればお仏壇を綺麗に清掃し、ロウソク(白色)と線香、仏花を置きましょう。
でも初盆だったりすると、親戚から盆提灯を頂いたりすることもありますよね。
わざわざ頂いたのに、浄土真宗ですからっていって飾らないのもちょっと気になる・・・。
また初盆の時は家の外にも提灯を飾りますが、飾らないとご近所さんに何か言われたり、非常識扱いされそう・・・。
そんなときは遠慮なく盆提灯を飾りましょう。
でもわざわざ自分で精霊馬や精霊棚などを用意したり、盆提灯を買ってきたりしなくても、宗教的な意味合いという意味では大丈夫です。
お盆期間中の浄土真宗のお供えはどうするのが一般的?
お盆の時のお供え物も、お仏壇の飾り方と同じです。
つまりお盆だからといって特別なことはしなくていいんです。
普段からお供え物を置いたり、親戚などから頂いたのであればお供えしても大丈夫。
お迎え団子や送り団子、素麺などをわざわざ準備してお供えする必要はありません
そういう宗派もありますが、何度も言ってるように浄土真宗はお盆に特別なことをしない宗派です。
普段通りのお供え物をするのは全然構いませんが、わざわざお盆のために準備しなくてもいいですよってことですね。
浄土真宗のお盆の過ごし方-さいごに
浄土真宗ではお盆は特に関係ないと書きました。
かといって、お盆にこれをしてはいけない、あれをしてはいけないといった禁止事項があるわけでもありません。
何もしない家もあれば、地域の習わしだけ一緒にやっている家もあれば、精霊馬を用意したり迎え火送り火をしている浄土真宗の家庭もあります。
ある意味でその家庭のやり方が一番強く出る宗派なのかもしれませんね。
どのやり方も間違っていません。
義実家が浄土真宗だったなら、いつもどうやってるのかを聞いてそれに合わせて準備や過ごし方を決めるのが一番確実ですよ(*´▽`*)