友引にやってはいけないことは?お通夜や葬式はNG?理由も解説

六曜の1つである友引は、14世紀頃に中国から日本に伝わりました。もともとは「勝敗がつかず、引き分ける日」と表記されていましたが、その後良くも悪くも「友を引き寄せる日」として現在では認識されており、大安に次いで縁起が良い日とされています。そこで今回は友引にやってはいけないことや、お通夜やお葬式をやってはいけない理由について解説していきます。

友引にやってはいけないことは?

友引の日にやってはいけないこととして、一般的には葬式や告別式を避ける傾向があります。これは友引が「友を引く」という意味合いから、「故人が友もあの世に連れていってしまう」と連想されるためです。

ただし、仏教において友引に葬儀をしてはいけないという決まりはありませんが、家族や参列者の中に抵抗感を覚える人がいる場合は、友引の日は避けた方が無難と言えるでしょう。友引とは「共に引き分け、相打ちで勝負がつかない」という意味で、本来は勝負事をするには相応しくない日でした。やがて意味が転じて「友を引き寄せる日」として結婚式などの慶事に良い日となり、六曜の中で大安の次に縁起が良い日と言われています。

友引にお通夜や葬式はNG?理由も解説!

友引という吉日にお通やや葬式はNGとされていますが、理由について解説していきます。

友引にお通夜はOK!理由は?

お通夜はお別れの儀式ではなく、故人を偲ぶ場という意味があり、別れとともに周りの人を道連れにすると言う考えはお通夜には当てはまらないため、友引にお通夜を行うのは問題ないと言われています。ただし、友引にお通夜をすることを気にする人も中にはいるため、親族や友人にそのような考えを持つ方がいる場合は、周りに配慮して友引の日を避けてお通夜を行うのが良いでしょう。

友引に葬式はNG!理由は?

お通夜の翌日に行われているのが葬式です。故人との別れの儀式ののち、火葬するのが一般的とされています。しかし、友に引っ張られる(死への道連れになってしまう、一緒に連れていかれる)という連想ができるため、友引に葬式を行うには相応しくないと思う方が多いです。実際に友引を休みにしている火葬場も多く、葬儀の日が友引に当たってしまう場合には、お通夜の前に仮通夜を行い、1日後ろに日付をずらすこともあります。

友引にはお見舞いも控えよう!

友引の意味合いから「病気と引き分けでは回復が遅れる」と連想されるため、友引にお見舞いをするのは控えることが望ましいでしょう。また「病気やケガを友に引き寄せてしまう」という捉え方もあります。特にお見舞い相手が六曜を気にしている、比較的年配の方である場合は不愉快にしてしまう可能性があるため、避けた方が無難でしょう。どうしても避けられない場合は、トラブルに繋がらないように、事前にメールや電話で確認することをおすすめします。

最後に

今回は、友引の日にやってはいけないことを紹介してきました。大安の次に縁起が良い友引はお通夜をするには問題ないですが、葬式をするには避けた方が良い日とされています。理由についても詳しく解説していますので、この記事を参考に六曜の1つである友引について知っていただければと思います。