映画「ハウス・オブ・グッチ」は実話!実際の人物とキャスト紹介

イタリアの老舗ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族のスキャンダラスな末路を描いたノンフィクション小説「ハウス・オブ・グッチ」が映画化。ハリウッドの巨匠リドリー・スコットがメガホンをとり、歌手としても高い評価を得るレディーガガがグッチ一族をかき乱す悪女を熱演し、数々の映画賞にノミネートされています。

グッチ一族の悲劇は実話!内容のおさらい

1995年3月、世界的有名ブランド「GUCCI」の三代目社長・マウリツィオ・グッチが凶弾に倒れ、命を落とします。暗殺を計画したとされ、彼の元妻・パトリツィア・レッジャーニが逮捕されるというニュースが世間を賑わせました。

マウリツィオが再婚しそうになり、自身の相続する財産が減ってしまうことを恐れたパトリツィアが起こした身勝手な犯行。贅を尽くし、夫に見放されてもなお「グッチ」という財産に固執し続けた、このショッキングな出来事はグッチ一族の確執や抗争を浮き彫りにする形となりました。

まるで作り話のようなドロドロした実話を、サラ・ゲイ・フォーデンがノンフィクション小説として発表し、映画化する運びとなりました。

実際の人物とキャストの紹介

ここからは、実際の人物と演じているキャストの紹介をしていきます。

パトリツィア・レッジャーニ/レディーガガ

イタリアの貧しい家庭で育つも、母の再婚で運送業を営む会社の令嬢となり、上流階級の世界へ足を踏み入れる。パーティーでグッチ創業者の孫・マウリツィオと運命的な出会いを果たし、周囲の反対を押し切って結婚。後にグッチ家を取り仕切るようになり、破滅の道へといざなう・・・。

演じるのは、歌手・女優・活動家とマルチに活躍するレディーガガです。ガガは、2018年主演映画『アリー/スター誕生』で豊かな表現力を披露し、高い評価を得ていますが、今作でも情熱的な演技が光っています!

マウリツィオ・グッチ/アダム・ドライバー

運命の出会いを果たしたパトリツィアとの結婚で勘当されるが、父と和解し、グッチ家の中心人物となる。大学では法律を学ぶなど、家業の経営にはあまり乗り気ではなく、質素な生活を好む真面目な性格ゆえに贅沢を好むパトリツィアとの間に次第に溝ができていく。

演じるのは『スターウォーズ』3部作のカイロ・レン役で知られる、アダム・ドライバーです。今作では、静かな演技でマウリツィオの控えめな性格を見事に表現しています。

パオロ・グッチ/ジャレッド・レト

創業者の孫で、グッチを事実上取り仕切るアルドの息子。独特なセンスでグッチの大量生産化を提案するが、一族が猛反対し孤立する。家族との確執を抱えるトラブルメーカー的な存在。

演じるのはカメレオン俳優のジャレッド・レトです。今作では特殊メイクで特徴的な頭髪とずんぐりした体格を見事に再現。私生活ではグッチを愛用する、個性派オシャレイケメンなので、その変貌ぶりには驚かされます。

アルド・グッチ/アル・パチーノ

優れた商才と革新的なデザインで海外進出を成功させ、「GUCCI」ブランドを一躍有名にした人物。兄弟たちとぶつかることも多く、後にパトリツィアの策略にはまり、代表を退くことになる。

演じるのは『ゴッドファーザー』や『セント・オブ・ウーマン』などで深みのある演技に定評のある大御所アル・パチーノです。名優の確かな演技力で、スキャンダラスなストーリーを盛り上げます。

ロドルフォ・グッチ/ジェレミー・アイアンズ

マウリツィオの父。俳優としても活躍し、優れたマーケティング力を生かしてブランドイメージを高める。息子・マウリツィオとパトリツィアの結婚に反対していたが、愛する息子や孫のために和解する。

演じるのは英国の名優ジェレミー・アイアンズです。舞台俳優としてのキャリアを積み、数々の作品に出演。存在感のあるいぶし銀の魅力が今作にも生かされています。

ピーナ・アウリエンマ/サルマ・ハエック

パトリツィアが心酔し、依存する占い師。アルドの失脚やマウリツィオの暗殺計画など一族に深くかかわることになる人物。

演じるのはメキシコ系の美人女優サルマ・ハエックです。実は、現在「GUCCI」の親会社であるケリンググループ代表はサルマの旦那さんであり、そんな彼女が作中で一族を破滅させる役柄を演じることに、衰退していく様を描くグッチ 映画としての皮肉が見え隠れします。

まとめ

今回は衝撃の実話映画「ハウス・オブ・グッチ」の登場人物やキャストを中心に紹介しました。現在「GUCCI」はケリング社に買収され、新たな経営者やデザイナーの手により見事な復活を果たしています。ファッション業界が舞台ということもあり、衣装も華やかで見応えがあります。有名ブランドを築き上げた華麗なる一族の光と影を感じながら、作中の華やかなファッションにも注目したいですね。