衆議院選などの大きな選挙では、各放送局特別番組を組みますね。
学生のころは両親が見ているのを見て「つまんないのにー」と思っていた不心得者の私でした(笑)
でも最近は、ワイドショーの知識のおかげで楽しく見ることができるようになりました♪
選挙特番を見てると、まだ開票間もないのに「当選確実」って出るの、不思議に思った事ないですか?
応援している人が劣勢だと、「開票1%でなんでわかるのさ!」なんて思ったりもしますよね。
そんな「当選確実」の疑問を解決!です!
選挙の当確が間違いになる可能性はある?
そもそも開票が進んでいない状態で出る「当確」とは、各放送局で独自に出しているものです。
なのでNHKではA候補が「当確」と出ているけど、TBSではまだ出ていないという事もあります。
選挙管理委員会が出す「当選確実」とは、言葉は同じでも非なるものなんですねー。
選挙管理委員会で「当選確実」を出すのは開票が進んでまだ開けていない票が全部他の候補者のものだとしても、この人が当選!というのが確実な場合に出します。
まさに 本当の意味での「当選が確実」ですよね。
何だか言葉にするとややこしいですが・・・
開票が充分に進んでない状態でテレビ局が出している「当確」は、正確には「当確予定」とか「当確予想」とか表すのが正しいのではないかと個人的には思っています。
ということで、テレビ局の「当確」には間違いが出ることもあります。
間違いを出すと、その後の人事に影響する放送局もあると言う噂も!
恐ろしいですね・・・。
そんなリスクを背負ってまで当確を出さなくてもいいような気もしますが、やはり早く知りたいと言う視聴者のニーズに応える必要があるのでしょう。
いや、露骨に言っちゃえば視聴率のため・・・でしょうか^^;
選挙の当確の仕組みって?
では、テレビ局の「当確」はどのようにでるのでしょうか?
選挙管理委員会から出る「当確」は上で説明しましたので、これ以降は「当確」は放送局が出したものと考えてくださいね。
めんどくさくてすみません(笑)
実は、どこの放送局でも明確にはしていないんですよ。
選挙の開票結果だけでなく、テレビ局が独自に集めた情報だったり、これまでの傾向などから分かる統計的な考え方を利用しているので、明確にこれっていう基準がないんでしょうね。
一言で言ってしまえば、経験と勘ってところでしょうか。
では、どんな情報を基にしているのか。
事前調査
今までの選挙活動やら、後援会の活動状況、過去の選挙から候補者がどこの地域で強いのか(人気があるのか)などの情報を、選挙前から取材などを通して入手しています。
人気の高い現職候補者であれば、よほどの番狂わせがない限り当選できる。
この選挙区はここ数十年ずっと自民党候補者が勝ってる。
こういったある程度は誰の目にも明らかな結果となるようなことって、結構ありますよね。それです。
地盤での手堅い支持者や政党党員などは、ある程度予測ができそうですね。
出口調査
出口調査っていうのは、直接有権者に取材して傾向を掴むこと。
とはいえ、無党派層が一番多いんですが(笑)
無党派層はあらかじめ調査していても急に変更というのも多いもの。
私も「うーん、この人に入れようかな」と思っていたけど、たまたま街頭演説の準備をしているところを通り過ぎようとしたらスタッフに横柄な態度を取られたことがあって、「絶対入れない!」と思ったことがあります(笑)
選挙に対する姿勢は人それぞれなので・・・。
そんな動向が探れるのが当日の出口調査です。
投票所で待っていて、投票を終えた人に直撃インタビューするんです。
投票が終わった人に誰に入れたか調査する、いわば原始的な方法ですね。
残念ながら私は出口調査されたことはありませんが、一度くらいされてみたいですねー。
そのデータをもとに当日の動向を読みます。
開票現場のようす
開票現場では、許可された報道関係者が票開票を遠目に見れる事もあります。
どこの会場もOKというわけではないみたいですが。
開票作業では候補者ごとに票の山を作っていくので、それが見れれば大体の票差が分かります。
統計的な考え方
話が急に変わりますが、コインの裏と表が出る確率って半々ですよね。
試しに10回コインを投げてみると表が7回だったり、半々ではありません。
でも投げる回数が100回1000回と大きくなってくると、表と裏の出る回数は半々に近づいてきます。
「ある程度サンプル(この場合投げた回数)が大きくなってくると、推計ができる」という、統計学の考え方も出口調査などに利用されています。
サンプルに偏りがあってはいけないので、調査する人にもスキルが必要ですね。
私が調査員だったらカッコいい男性にばかり声をかけてしまいそうですので、調査員としては役に立たなそうです^^;
これらの情報をもとにして各局分析を行い独自のタイミングで当確を出しているようです。
選挙の当確が取り消しになったケース
視聴者としては早く選挙の結果が知りたいもの。
放送局もこれに応える形でスピーディに当確を出していく必要があります。
一時期は当確を出すスピード争いのようなものがあった時期もあったそうですよ。
そうなると精度が悪くなり、一度出した当確がひっくり返ってしまう事もありますよね。
実際に過去には、テレビ局が出した「当確」が取り消されたこともあります。
見ている私たちは「へ~!当確、取り消しだって」とちょっとイベントとして楽しんでしまいますが、候補者や後援会の人の気持ちを考えると、なんて酷な事を・・・。
ぬかよろこびもいいところです。
情報はスピードが命ですが、「当確」というからには精度も良くして欲しいものです。
選挙の当確は間違いや取り消しの時もある?!仕組みはどうなってるの?-さいごに
各放送局独自に出している「当確」
人によっては「開票しなくても結果が分かっているみたいで嫌だ」と思う方もいるようですが、そんなことはありません。
各局、地道な情報収集、また情報を屈指して頭をひねって、時には更迭まで覚悟して(?)当確を出しているようです。
是非今度選挙開票を見るときは、各放送局の違いなどに注目して見て下さいね。