熱中症で病院に行くべき症状は?救急外来や救急車を呼ぶ基準とは?

 

暑くなってくると盛んに呼びかけられる熱中症対策。

例え熱中症にかかってしまったとしても軽い症状であれば、自己判断で病院には行かないってこともありませんか?

これって本当に大丈夫なんでしょうか?

どんな症状が出たら、絶対病院に行くべき!ってなるんでしょう?

または夜間救急に駆け込んだり、躊躇なく救急車を呼ばないといけないほどの症状ってどういうものがあるんでしょう?

根拠のない自己判断は危険ですよね。

ここである程度の目安をおさらいしておきませんか?

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熱中症になったら病院には行くべき?行かないでも大丈夫?

病院に行く目的って何でしょう?

そりゃあ、ケガや病気を治療してもらうためですよね。

でもその前に、病名を確定してもらうという役割があります。

いわゆる確定診断というやつです。

病名がはっきりすれば、捕るべき治療法もはっきりします。

ただ、すべてが病院でなくては出来ないというわけではなく、軽度のものがあれば私達個人個人の今までの経験などから判断してしまうことも多いですよね。

勝手に判断して痛い目にあってしまったというケースもたまにあるようですが・・・。

となると、熱中症の場合。

軽い熱中症だと分かっていれば、病院でなくても対処できます。

典型的な軽度熱中症の症状は、めまい、立ちくらみ、大量の汗、筋肉痛、こむら返り(足がつる)などです。

こういった場合は、身体の体温を下げて、失われた水分(塩分やミネラルも)を補給する。

具体的には、エアコンが効いた室内や日陰に避難、濡れタオルや冷たいペットボトルなどで脇や首筋を冷やす、さらに欠乏してしまった水分と塩分を補給します。

気を付けてほしいのは、冷えた室内に入ると喉の渇きがなくなったように感じてしまうことがあります。

でもこれは錯覚ですよ!

だって今まで喉が渇いていたのに、冷えた部屋に入っただけで潤う訳がありません(;´∀`)

あれ?やっぱり喉渇いてないかも?って思っても、必ず水分は取らせましょう。

これでしばらく安静にすれば徐々に回復してきます。

でも重症化すれば、個人では対処できない症状が現れてきてしまうので、病院で治療を受ける必要が出てくるんですね。

では、この軽症と重症の違いをどう見分ければいいのか?


 

熱中症で病院に行くべき症状は?

まず、さっき書いた対処法(体を冷やす、水分を摂取する)をして、しばらく安静にしていても回復しない場合。

少しずつ良くはなってきているけど、次の日になってもめまいや立ちくらみが治まらない、ずっと頭痛がしているなど、気になる症状がある場合。

こういった場合は、念のために病院に行った方が安心です。

症状がひどい場合には、様子見などと言っていないとさっさと病院に連れて行くことを考慮しましょう。

体に力が入らず自力で歩けない、問いかけにきちんと応じることができない、水分摂取を摂取してもすぐに嘔吐してしまう、といった症状が見られたら迷うことなく即病院です。

週末で近くの病院が開いていなければ、救急外来に行ってください。

さらにいえば、少しでも不安な点があるのであれば病院に行くことをおすすめします。

誰かが軽いから大丈夫だよと言ったとしても、その人は医療のプロではないですよね?

患者自身が、患者の家族や友人が、病院で診てもらった方がいいんじゃないかなと感じているのであれば、医療機関を受診しましょう。

熱中症は軽度であれば回復も早いですが、重症化すると命に係わる病気ですからね!

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熱中症で救急車で病院に行くべきなのはどんな時?

さらに症状がひどい場合。

呼吸困難や痙攣を起こす、意識がないなどという場合は、119番で救急車です。

毎年熱中症による死亡者が出ますよね。

熱中症で亡くなってしまうのは、水分不足による脱水症状というよりは、そこから引き起こされる他の症状が原因となることが多いんです。

ショック状態になってしまう、血管が詰まってしまう、肝機能や腎機能の低下など、命を取り留めたとしても障害が残ってしまうことだってあるんですよ。

もし救急車を呼んでいいのか分からない、ためらってしまうという場合は、救急相談窓口に電話しましょう!

救急相談窓口の電話番号は #7119 です。

また #8000 にかければ、小児専門の救急相談ができます。

この番号にかけて、今の状況を説明(相手の質問に答えていけば大丈夫!)すれば、今何をすべきかを教えてくれますよ。

迷ったら、救急相談!

覚えておいてくださいね。

熱中症で病院に行くべき症状-さいごに

繰り返しますが、熱中症は下手をすれば死に至る病気です。

一昔前までは、気合が足りないからだ、根性が足りないからだなんて言われてしまうこともありますが、その考えは間違い。

たかが熱中症と軽く見ずに、慎重に対処しましょう。

そして何よりも大事なのが予防をしっかりとすること!

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